SSブログ

おかしなニュースの話 [雑談]

少し前、バルト海の端、デンマークとスウェーデンの間、エーレスンド海峡で1匹の風変わりな魚が捕獲されたのがニュースになった。
その魚、何でも、キン○マを食いちぎるらしい。何とも物騒な話である。

しかしまぁ、ニュースを読み進むほどに、メチャクチャな話だなぁ、と。
遠いデンマークの話なので、ウソか本当かは分からないけれど、オレに言わせれば、東スポが報じる“宇宙人襲来”くらいのレベルで信じ難い話だと思った。

と言うのも、その“キンタ○を食いちぎる”らしいパクーは、南米原産の淡水魚だ。
パクーなんて名前も、いかにも「パクッ」と食いちぎりそうだが、それとこれとはまったく無関係(笑)

まず、それが海にいること自体、何かの間違いでしょ? なのに、捕獲されたのがバルト海と、熱帯域に生息する魚がいるとは思えない場所。
○ンタマを食いちぎるかどうかの前に、その時点で信じるに値しない話だと思ったワケだ。

しかし、捕獲されたのは、どうやら本当らしい。

アマゾンで「パクー」と呼ばれる魚にはいくつかあるが、今回話題になっているのは、
Piaractus brachypomus、水族館などでは「レッドコロソマ」と呼ばれてるもののことのようだ。
IMG_0467.jpg
確かに、タフな魚である。
しかし、海と淡水を行き来するような生活をする魚ではなく、多少の塩分耐性はあるにせよ、海の中で生きられるとは!! まずそこが何よりの驚き。
また、低温にもそれほど強くない熱帯魚であるからして、冷たい水では長時間生きることはできないのだ。今時期のエーレスンド海峡がどのくらいの温度があるのか知らないけれど、そこもまた驚きだった。
デンマークやスウェーデンの熱帯魚店でコロソマが売られているのかは知らないけれど、そうだとしたら、飼いきれなくなって海に捨てた、そんなところなのだろう。

そして、例のキ○タマ事件が起きたのが、パプアニューギニアだというのも、最初、信じられなかった理由だった。
先にも書いたように、南米原産の魚だから、別の何かと間違えたんじゃ…
なんて思ったのだけど、食用を目的にパプアニューギニアに移入されてるらしい。
確かに、大きな淡水魚が少ない地域ではあるけれど…

ニュースなどで報じられてるように、硬い木の実を噛み砕くことのできる強い歯と顎を持っているから、その気になれば、キン○マくらい噛み潰すのは訳もないことだろう。
しかし、噛み潰せるくらいの大きさの個体、恐らく50㎝以上だと思うのだけど、泳いでる人間の大きく動く足の間をくぐって、わざわざ噛みに行くかなぁ?
大いに厚かましいところのある魚ではあるけれど、そこまで大胆とも思えないのだけど…
まぁ、噛まれた人は不運だった、としか言いようがないんだけど、タウナギをケツに突っ込むようなバカもいることだし、あるいは… とも思ったり。

同じ男としちゃあ、想像するだけでも震えがくるような話だけれど、あまりに無節操な生態系破壊の報い、ってことなのかも知れないね。

寒いバルト海にいたんだから、日本にも!? なんて思う人もいるかも知れないが、確かに川や湖なんかに投棄するヤツもいるかも知れない。
でも、真冬になれば死んでしまうし、ましてや、キンタ○目がけて襲いかかってくる、なんてことはないはずだから、もし、いたとしても心配する必要はないだろう。
そもそも、日本では公共の場所で全裸になると法に触れるから、水着も着用しているだろうしね。

変な伝説を作ってしまった魚を見てみたくなったら…
淡水魚がいる水族館なら、大抵いる。
IMG_8228.jpg
こんなニュースを見聞きした後だと、その姿も恐ろしく見える… かも!?
タグ:水族館
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

タカ

おはようございます。

コロソマ事件!私も最初は驚きました。
たぶん眉唾だとは思ってましたが~。
それより海で捕獲されたというのが衝撃でしたね・・・
アマゾンの魚は耐塩性が低いと勝手に思い込んでたので・・・。
でも良く考えればアマゾン川の河口は広いし満潮時には
相当上流まで潮の影響はありそうです。

それにしてもコロソマ美味そうです。
肉厚が何とも!
アマゾンでは重要な食用魚で味も良いらしいので
いつか食べてみたいです。
木の実を食べて太った魚・・・興味があります。

少し前のブルーギルの記事ですが、私も飼育動物の
餌にするのは大賛成です!
ワニとかにはもってこいの様に思います。
またバスはタウリンの含有量がトップレベルらしいので
猫用フードにしても面白いかと・・・。
まぁコストとイメージの問題がありそうですがね。
by タカ (2013-08-24 08:29) 

ミストラル

>タカさん
こんばんは。

コロソマを知ってるか知らないかで反応がまるで違うことも、
このニュースの面白いところでした。
知ってる人は、大抵、キンタ○云々より、タカさんと同じようなことを考えるようです。

オレも食べたことはありませんが、美味しいらしいですね。
大昔の話ですが、ウチで飼ってたものが死んだ時、かなり本気で食べてみようかと考えたこともありました(笑)

ブルーギルやブラックバスは、何とか利用できるようにしてもらいたいものです。
とは言え、ウナギやマグロに限らず、あらゆる魚がいなくなったと言われる昨今ですから、
近い将来、我々がブラックバスやブルーギルを有り難がって食べなくちゃいけない…
なんてことにならなきゃいいなぁ、なんて時々思います。
by ミストラル (2013-08-26 00:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0