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沖縄美ら海水族館で珍に会う 魚編 (気になる魚 Vol.5) [海の魚]

まぁ、いつもの“気になる魚”ですよ(笑)
実際、そんなに“珍”でないのも入っているし…
ただ、美ら海水族館が凄いと思うのは、いつ行っても何かしら初めて見る魚に遭遇できること。
今回は3ヶ月前に行ったばかりだというのに、それでもそんな魚がいるんだから、底力とでも言うのか、美ら海水族館って凄いなぁ、と改めて思わされた。
ジンベエザメを見るなら、どこよりもオススメなのは間違いないけれど、それだけじゃないよ、ってことだね。

それまでにも見たことがあるのに、初めて見るような気がする魚はよくいるんだけど、この魚を見るのは多分、初めてのはず!! のトゲハナスズキ。
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深海コーナーの個水槽にいた、真っ赤な体色が綺麗な魚。
沖縄周辺でしかいないワケではないようなんだけど、小さく食用にならない上(食べれば美味しいらしいけれど…)、やや深場にいることも手伝って、水族館で展示される機会は少ないらしく、そういう意味では珍しい種類と言っていいだろう。
実物は“珍しいです!!”的な雰囲気(笑)が強くあったように感じたのだけど、沖縄周辺以外でも獲れるとか。


綺麗つながりでもう1種。
ガランと空いた閉館間際の水族館内をフラフラしてたら、ふと目に入ったのがこのヤセアマダイ。
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アイボリーの体色と、その顔つきに上品な雰囲気のある魚。
いかにもサンゴ礁の住人、みたいな見た目とは裏腹に? 広範囲に分布しており、駿河湾なんかでも見られるらしい。
とは言え、やはり沖縄周辺などのサンゴ礁で数が多いようで、ダイビングでは通年見られるとか。
しかし、海の中では写真までは撮らせてくれないらしく、そういう意味では水族館でじっくり見たい魚と言えるのかも。
水槽の前で大きく動いたりすると、岩組みの中に隠れてしまうけれど、比較的見やすい位置でジッとしていてくれるので、写真は比較的撮りやすい魚だった。

初めて見た!! と思ったんだけど、過去の美ら海水族館の画像を漁ったら、写真があった(汗) 以前から展示されていた魚のようです。


沖縄らしい、というか南の海の魚と言えば、メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)を思い浮かべる人も多いだろう。
もちろん、美ら海水族館にも熱帯魚の海水槽で数匹が展示されているが、ここに登場させるのはそんなメジャーな魚じゃない(笑)
同じ水槽にいる同属の別種、アカテンモチノウオとホホスジモチノウオ。
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アカテンモチノウオ
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ホホスジモチノウオ

メガネ(ナポレオン)はモチノウオ属のみならず、ベラ科最大種だが、この2種は普通? サイズ。どちらも赤系の体色をしているが、驚くほど綺麗、というワケでもない。
注目してみて欲しいのは、その顔つき。
サイズこそ小さいし、額も突出しないけれど、ナポレオンフィッシュによく似ているのだ。
同属なのだから、似ていても当たり前ではあるのだけど、目つきや、顔の柄なんかも関連性を感じさせる。
20年くらい前に、ホホスジモチノウオを初めて見た時、小さくて赤いナポレオンがいた!! そう思ったくらいだ。
余談ながら、ナポレオンもこの2種も、うちなーぐち(沖縄の方言)では、どれも“ヒロサー”と呼ばれているらしい。
最大種のメガネモチノウオと、普通種の2種を同じ水槽で見比べられるというのが、あの水槽ならではの楽しみ方。
大きなナポレオンとは違い、さほど大きくないこれら2種はちょっと探さなければ見つからないが、是非、探しだして見比べてみて欲しい。
ちなみに、これら2種はそれほどメジャーではないせいか、ナポレオンほどあちこちでは見掛けない魚でもある。


最後の1匹は、本当に珍しい種類を紹介しておこう。
予備槽にいたクロトガリザメだ。
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予備槽というくらいだから、展示されているものではなく、魚名板等も出ていない。
この写真を撮ったのは5月10日前後のことなので、ひょっとしたら、今はどこかの水槽で展示されているのかも知れない。今でも予備槽ならば、大水槽上部(黒潮探検)の、エレベーター降りてすぐ、危険ザメ水槽手前にあった大きな円形の水槽で1匹で泳いでいたので、そこを覗いてみて欲しい。

沖縄にはパヤオと呼ばれる浮き魚礁が多く設置されており、その周辺で釣り採集できるため、採集自体は難しくないらしいが、生きたまま輸送するのが困難で、飼育も難しい…
以前、そんな話を聞いたような記憶があるのだけど、どこでも展示されていないことや、主に外洋に生息しているなど、飼育は確かに難しいのだろう。

予備槽で泳いでいた個体は、幼魚で全長でも60㎝ほどしかな小さなもの。
この先、順調に成長すれば、かつて大水槽を泳いでいたカマストガリザメのように、大水槽で展示されることもあるかも知れない… というのが個人的な密かな期待。

見たことがないサメを見られたのは嬉しいのだけど、やっぱり横からその姿形をしっかり見てみたいからね。

ひとつ前のブログに登場したマダライルカの遊泳写真、そしてこのクロトガリザメのその後。オレが美ら海水族館に行く理由はまだまだあるようでした(笑)
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