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ある日の竹島水族館 [海の魚]

バタバタ慌ただしい日が続いたある日、名古屋で仕事の機会があった。
翌日はそのまま三重で仕事で、その日の夜に三重入りすればいいスケジュールだったため、名古屋での仕事が終わってから少し時間が空いた。
仕事は名古屋の南の方で、そこから西へ移動すれば名古屋港が近い場所。ステラとその仔に会いに行く!? なんて考えたものの、生憎その日は月曜日。
ならば目的地はあそこしかない!! ということでオレは豊橋行きの電車に乗った。
目的地とは、もちろん竹島水族館だ。

水族館に入館して、軽くひと回り。
すると、顔見知りのスタッフ氏が「今日、マンボウが入ったんですよ」と教えてくれた。
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奥の一番大きな水槽に入っていた。
竹島水族館でマンボウに会おうとは思っていなかったから、なかなか驚きの光景と言っていいんだろうな。
さほど大きな個体ではないけれど、それでも体長1mはありそうな大きさ。
専用の水槽でもないことから、ちょっとその存在も“浮いてる”ような印象だった。
当のマンボウは、水槽に馴染んでいないこともあり、ひたすら壁に向かって力強く泳ぎ続けていて、見えるのは後ろ姿ばかり。
水槽に導入したばかりのマンボウというのは、こんなものなんだろうか?

だが、壁に向かってひたすら突進を続けているからか、顔のあたりには擦れ傷も目立つ。
そのため、教えてくれたスタッフ氏によれば「今日だけの限定展示です」とのこと。
そういう意味ではラッキーだったのかな!?


これまで何度も書いているけれど、竹島水族館と言えば深海生物なのである!!
深海生物、それも最近注目度の高い等脚類にまつわる大ニュースがあったことをご存じだろうか?
少し前になるが、オオグソクムシの孵化がみられたというのだ。
その時に孵った幼体が展示されていた。
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小窓水槽に取り付けられた産卵箱の中に入っていた水族館生まれのオオグソクムシは、大きさは2㎝に満たないくらい。
成体のサイズから考えれば確かに小さいんだけど、ダンゴムシやワラジムシの成体よりはずっと大きく、やはり大きい種類であることを実感させられる。
とんでもない快挙であることは分かっていても、目の前にいるのはやはり大きなワラジムシである。
個人的には可愛い!! とは思わなかったけれど…  深海の生き物だけに眼は大きいんだけどねぇ…

ちなみに、どこの水族館でも繁殖や孵化に成功した実績はないそうで、今回が初めて。
オオグソクムシ自体はどこの水族館でも珍しいものではないけれど、孵化成功はやはり驚くべきニュース。多くの個体がコンスタントに搬入される竹島水族館だからこそ成し遂げられた快挙なのだ。


竹島水族館はそんなオオグソクムシやタカアシガニなど、深海生物の供給元としても知られているが、今回、オレが行った時には、深海生物と交換でやって来たというチョウチョウウオたちが沢山泳いでいた。
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中でも、その綺麗さに目を奪われたのが、ハナグロチョウチョウウオ。
オレはコーラルフィッシュの中では、ヤッコ派なので、どちらかと言うとチョウチョウウオは見逃してしまうことが多いグループだったりするのだけど、この綺麗さには思わず目を引かれた。
この綺麗さ。言葉は要らないよね。
それも水槽のいい位置を泳いでくれるものだから、ついついカメラのシャッターを切ってしまい、同じような写真を量産してしまった(笑)

当たり前の話なのだけど、チョウチョウウオっていうのは綺麗なもので、ハナグロチョウチョウウオに見とれていたら、同じ水槽にいたミスジチョウやミカドチョウの美しさにも目を奪われた。
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ミスジチョウチョウウオ
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ミカドチョウチョウウオ

個人的にはミカドチョウのカラーパターンが好み。
チョウチョウウオ=鮮やかな黄色、というイメージが個人的に強いから、こうした黄色メインじゃないカラーパターンの種類は新鮮味もあるし、何より、これまでちゃんと見てこなかったグループだから、見知らぬ美しさに遭遇できたようで、まったく、今さら? って感じではあるのだけど、あらためてチョウチョウウオの綺麗さに感動できたのが今回の収穫。
これらの吻の短いチョウチョウウオたちはいずれもポリプ(サンゴ)食で、飼育下では餌付きにくく、意外と飼いにくいとされている。
竹島水族館にいるものは、恐らく餌付いているものと思うが、1日でも長く、この美しさを楽しめれば、と思う。

それとはまったく関係ない話なのだけど、これらのチョウチョウウオは余所の水族館との生物交換でやって来たものだと紹介されていたけれど、その水族館というのが、こうしたチョウチョウウオの産地ではない水族館だったのが、個人的にちょっと不思議な感じ。
お金を出して買ったものだと思うのだけど、余るほど買っちゃったんだろうか?
それとも、希少な深海生物とトレードするなら、手持ちの中から同等の希少品を選んだということなのかな?

魚や水族館とは何の関係もない話でしたな。
というワケで、1ヶ月半ぶりの竹島水族館を楽しんできた、という話でした。
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