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美ら海水族館の気になる魚 Vol.4 [海の魚]

2月の沖縄は初めて美ら海水族館に入った5年前以来。
その時は連日25℃超えで、半袖を持ってこなかったことを心底後悔したけれど、沖縄とは言え、2月にその気候は暑すぎだったようで、今回は普通の2月。
それでも、昼間は東京の4月半ば頃の陽気で、ひと足早い春を楽しむことができた。
しかし、東京はまだまだ寒い。戻ってきた途端に風邪をひいてしまった。

水族館はそれ自体が“生き物”であるからして、少し行かないと、水槽やその見え方がガラリと変わっていたりすることがしばしばある。
今回の美ら海水族館は8ヶ月ぶりと、比較的短いスパンでの訪問ながら、やはり細かい変化は少なからずあった。

とりわけ、魚の多い熱帯魚の海水槽や、黒潮大水槽の脇役たちの入れ替わりは激しい。
しばらく見ない内に、お気に入りの1匹がいなくなった、なんてこともあるかも知れない。
オレ的には、熱帯魚の海からツマグロ、オオテンジクザメ、ネムリブカの姿が消えてしまったことが残念。
ツマグロやネムリブカは他の水槽では展示されていないので、美ら海水族館では見られない魚になってしまったのだ。
まぁ。見られる水族館は多いから、沖縄で見られなくても困りはしないのだけど、好きな魚だからねぇ…

水槽から出て行くものがあれば、入ってくるものもあるワケで、オレがあの水槽で初めて見たのがトサカハギ。
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どこかで見たことがあるような気がするものの、美ら海水族館ではないようで、過去の写真の中にはいなかった。
ニザダイの仲間であることはすぐに分かるけれど、一見、変異? 奇形? みたいに思ってしまうようなインパクトの強い形。
しかも、よく目につく所を泳ぎ回っているので、これを見落としたとは到底思えない!! と思って美ら海水族館のHPの図鑑を見てみたら、やはり、なかなか珍しい稀少な種類とのこと。
これから美ら海水族館に行かれる人には、オススメの1匹です!!
探さなくても、目の前を必ず通過していってくれるはずなので、苦労することなく見られると思う。


同じく熱帯魚の海の水槽からもう1匹。
意外といそうでいないのが、マダラタルミ。
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これまた美ら海水族館では初めて見る1匹だった。
たまらなく好き、というワケではないものの、個人的に何となく気になる魚。
久しぶりに見たのもあったけれど、何となく嬉しかったからここで紹介(笑)
那覇空港の1F到着ロビーにある水槽にもいて、美ら海水族館にいたものよりも、そちらの方が綺麗だったので、写真はそちら。
到着時はいい位置を泳いでくれてたのに、写真を撮った帰りの時にはいい位置に来てくれず、満足な写真を撮らせてもらえなかった。
次に行った時に会えれば、再チャレンジかな!?


驚きという意味では、トサカハギ以上だったのがニライカサゴ。
IMG_0038.jpg
岩に擬態するカサゴ類なので、周辺の色に溶け込むため、体色にはかなりのバリエーションがあるはずなんだけど、それにしてもこの色である。
かえって目立ちはしないんだろうか? と心配になるくらいのブルーは、とにかく綺麗。
赤っぽい色、というイメージのあるこうしたカサゴ類だけど、沖縄の海にはこんな青いカサゴもいるらしい。
サツマカサゴに近縁な種類だそうだけど、ニライなんていかにも沖縄っぽい名前が付いているのもいいね。


美ら海水族館は意外と言っちゃ失礼だが、深海生物の展示がかなり充実している。
珍しいものも多くいるのに、ほとんどの人はジンベエザメの大水槽を見た後でお腹いっぱいになってるし、そんな所に真っ暗な水槽が出てきても、それほど食指が動かないのだろうね。お陰で、混雑していても、ここだけはいつも写真が撮りやすくてオレ的にはお気に入り。
今回もまた、珍しい魚に遭遇することができた。
そのひとつがマハタモドキ。
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その名の通り、マハタによく似た魚。
ウチワフグのいる水槽に小さい個体が1匹と、深海コーナー最大のナガタチカマスがいる水槽に大きめのが1匹。
マハタと混同されていることが多く、こちらもマハタとして市場に流通してしまうのだとか。オレは初めて見たんだけど、場合によってはそれほど珍しいものではないのかも知れない。
展示されていた(写真の)ものは20㎝ほどの小さなものだったんだけど、かなり巨大化するそうで、名前のプレートの隣には、釣り上げられた巨大なものの写真が展示されてた。何でも、100㎏を超すとか。
それはともかく、オレ好みな綺麗な魚だったので、見られてラッキーだったかな、と。


同じく深海コーナーで展示されていたオキナワクルマダイ。
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美ら海水族館が展示を目標に掲げていたという深海魚のひとつで、昨年8月末から展示されているもの。
漁獲されることも少ないきわめて珍しい魚だそうで、展示開始のニュースは東京にも聞こえてきた。
しかし、この手の魚は、展示がなされても短命なことが多く、見てみたいと思っても、見られないことが多い… そう思っていたんだけど、何と、今回、それを見ることができた。
捕獲時は瀕死の状態だったものが、半年も生きているなんて!!
これが見られたのはものすごいラッキーのはず。同時に、美ら海水族館の深海生物を扱う技術レベルも相当高いのだろう。
この顔から想像できるように、眼が相当いいようで、水槽前に誰もいないと泳ぎ出すのに、少しでも水槽に近づくと、水槽奥に逃げ込んで着底してしまうのだ。
ヒレを広げて泳ぐ姿が撮りたかったんだけど、写真はおろか、その姿すらもほとんど見せてはもらえなかった。
とは言え、状態はとてもいいようだし、水槽前を通る人の数はとても多いはず。
次に見に行ける時には、もっといい位置でカッコいい姿を見せてくれるようになってるかな!? そうあってくれることを期待したい。

変化のない水族館と思われがちだけど、細かく見ていくと、いろいろ変化しているらしい。
特に、目立たない脇役に注目してみて欲しい。
そんな脇役こそが凄かったりするのが、美ら海水族館ならではのところ。
今回紹介した魚の後日談も含め、次に行く時が楽しみなのである。

というか、暖かい沖縄からまだ寒い東京に戻ってみると、途端に沖縄が恋しくなる。
また沖縄に行きたい!! というか引っ越したいよ。
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