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超激レア深海ザメ@竹島水族館 [サメ]

日付が変わって1月19日、数時間後に北海道への出発を数時間後に控えた時のことだった。
竹島水族館にオオワニザメが搬入されたという情報を目にしたのは。

オオワニザメは飼育、展示している水族館がどこにもない。
2011年の3月末頃にも竹島水族館に搬入、展示されたことがあったけれど、それ以外では油壺マリンパークに剥製があるだけという激レアサメだ。

2年前は、偶然、見ることができたけれど、今回のものはそれよりも小さく、写真で見る限りは状態も良さそう。
見に行きたい!! でも明日から北海道だし… と葛藤に揺れながら、北海道へ。
しかし、北海道にツアー中でもオオワニザメの話題が出るなど、頭の中からそれが消え去ることはなかった。
見に行きたい!! しかし、今月はヒマ(つまり売り上げが少ない)で、そんな時に新幹線に乗ってサメを見に行っていてもいいものか。そんな葛藤の中でモヤモヤしてたんだけど、相手は滅多に見られない種類ということもあり、結局、オレは蒲郡へと向かってしまった。

入館すると同時に、オオワニザメがいるはずの水槽へと向かう。
オレが行ったのは1月23日。搬入から既に丸4日が経過している。いくら状態がいいとは言え、相手はサメ、それも深海からやってきた種類である。
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いた… んだけど、倒れてる…
年末のラブカの時のことが頭をよぎるが、エラが動いてるだけその時よりはマシか!?
前日、いや、開館時にはまだ泳いでいたというが、やはり徐々に弱ってきているとのこと。
深海生物担当氏が、わざわざ網で起こしてくれたものの、またすぐに横たわってしまう。
それでも、担当氏によれば、時々泳ぐこともあるというので、それを待つことに。
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その言葉通り、その後しばらくして、一瞬だけ動き、底を離れた。
ラッキーなことに、そのタイミングを写真に収めることはできたので(いい写真とは言えないけど)、とりあえず間に合った、ことになるかな!?
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その日は、かなり長い時間を竹島水族館で過ごしたのだけど、ついぞ動かなくなってしまい、午後には水槽から引き上げられて展示が終了。ホント、ギリギリのタイミング。これはラッキーだったんだろうな。

それにしても、2年前の時といい、なかなかオオワニザメのカッコよさを残せてない。
次の機会があるなら、その時こそ!!

サメがらみのラッキーが実はもうひとつあったのだ。
こちらは、まったく予期していなかったから、本当のラッキーだ。
オレが言った日は、土曜日ということもあってか、館内は結構な混雑ぶり。
観客がいない水槽を渡り歩きながら、写真を撮ったりしつつ見学をしていたら、深海担当のスタッフ氏が「バックヤードツアーに来ませんか?」と誘ってくれた。

そんな驚きの親切ぶりに感謝しながら、タケスイのバックヤードに初潜入。
展示水槽の綺麗さから想像できる整然としたバックヤードや、それに関連した説明等々も興味深くて、それ自体も楽しいものだった。
このツアーでは、予備水槽が置かれた別棟にも案内された。
そこには主に深海生物たちが収容されていて、さわりんプール用の交代要員や、大きすぎて展示に出せないナヌカザメなどがいた。
先ほどまで展示水槽にいたオオワニザメもそこに収容されていた。

案内してくれたスタッフ氏がそこで見せてくれたのが、このヨロイザメ(の1種?)。
IMG_9581.jpg
1mを超える大きさがある、なかなか立派なサイズ。
しかし、急減圧の影響か、普通に泳げなくなっていて、頭を下にした状態で沈んでしまう。
そのため、展示に出すことができず、ここ(予備槽)にいるのだとか。
体にはキズなどもなく、とても綺麗な状態だったのだけどねぇ…
見せてもらった時点では、種類などはまだ調べていないとのことで、ヨロイザメの1種と教えてもらったが、見た目の印象ではヨロイザメで間違いなさそう。
速く泳ぎそうな体つきではないものの、深海ザメらしい眼力の強い眼が印象的。
もちろん見るのは初めてだ。
この手のサメは漁獲はされていても、水族館で展示されることはほとんどなく、されたとしてもごく短命に終わってしまうことが多いはずで、やはり激レアなのである!!
オオワニザメが見られただけでも相当ラッキーなはずだけど、こんなサメまで見られて、ホント、蒲郡まで足を運んだ価値がありました!!

冬場の竹島水族館は、毎週通ったとしても、何かしらの激レア深海生物に遭遇できる。
話をサメに限定しても、ここで紹介したオオワニザメやヨロイザメ以外にも、タイワンヤモリザメやフトツノザメなんかも展示されていたらしい。(これらは見ることができなかった)
IMG_9550.jpg
ちなみに、ヤモリザメは展示されていた。
これも深い所で獲れる深海サメの1種であり、あまり見られない珍しい種類である。

サメに限らず、深海生物は深海域から引き上げられる際の急減圧、大幅な水温変化(今時期は表層水温の方が低いこともあり、水温が低すぎることでダメージを与えてしまうこともあるとか)などで、見た目にいい状態で揚がってきても、短命に終わってしまうことが多い。
でも、スタッフ氏の話によれは“そんなのも獲れてたの!!”みたいな種類の名前もいくつか挙がり、やはり今時期の竹島水族館からは目が離せないなぁと実感した。
1分でも早く駆けつけることが、そんな激レア生物を見るための鉄則なんだけど、蒲郡まで早く、しかもお安く行ける方法、ないものかしらん?
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