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おんねゆ温泉 山の水族館の気になる魚&ピラルクー水槽 [淡水魚]

おんねゆ温泉 山の水族館へは、中村元氏主催のツアーで行ったワケだけど、そのため、水族館を後にしてからも、宿泊する旅館で中村氏による水族館ナイトが行われたり、参加者全員で宴会があったりした、という話は前のブログに書いた通り。
その宴会には、おんねゆ水族館の2名のスタッフ氏も参加してくれていて、それぞれじっくり話を聞くことができた。
小さい水族館とは言っても、たった2名だけですべてを回すのはやはり大変らしい。
しかも、水族館がオープンするまでの過程では、通常、水族館のスタッフはやらないような作業でも、せざるを得なかったこともあったらしい。リニューアル前からメインのスタッフとして水族館に携わってきた佐藤主任の話は、なかなかグッとくるものがあった。

そんな佐藤主任がオススメしてくれた展示が、ジャンプ水槽だ。
もっとも苦労した水槽だけに、思い入れも強いのだそうだ。
というのも、最初、魚が飛ばず、それを飛ばすために、魚種の選定をやり直し、水の流し方、水位が下がる時間の調整など、あらゆることを試し、迫り来るオープン日のプレッシャーの中、何とか完成させたのが現在の展示水槽なのだ。

水槽にはヤマメをメインに展示がなされているが、これも温根湯周辺で見られる魚は、ほぼすべての種類でテストを行った結果によるもの。
ヤマメがもっとも積極的だったため、選ばれたものなのだという。
川魚のジャンプ水槽は、新江ノ島水族館や姫路市立水族館にもあるが、サケ科魚類の滝登りが見られるのはここだけ。
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苦労話を聞いた後であらためて水槽を見ると、流れを遡っていくヤマメの姿がやけに嬉しかった。
ちなみに、このヤマメたち、水位が下がってもすぐには上っていかないようで、その遡上シーンを見るためには、少し水槽の前で待っている必要があるようだ。


おんねゆ水族館のもうひとりのスタッフが、若い山内さん。
水族館の管理、運営以外の雑務にも追われ、忙しい日々を送っているとのことだが、そんな山内さんのオススメは、四季(凍る)の水槽にいるアメマス。
「今の時期はあまり泳がないんですけど、良型のアメマスがいるので、それを見て欲しいですね」と教えてくれた。
水槽を覗き込むと、確かにいた。でも、山内さんの言葉通り、沈んで泳がない。
凍る水槽で写真を撮るなら、やっぱり氷バックがいいなぁ、なんて思うと、泳いでくれないアメマスでそれを実現するのは難しい、というか無理だった。
というワケで、氷を背景に泳いでいたヤマメ(ニジマスかも!?)を代役に(笑)
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ニジマスなら綺麗なのがいたし、アメマスだったらもっとよかったんだけど、ちょうどいい位置を泳いでくれたのがこの個体だったということで…
アメマスは何匹かいるので、是非、実際に行って見てみてください(笑)


これまではスタッフ氏オススメ水槽&魚の話だったワケだが、おんねゆ水族館との魚と言えば、やはりイトウは外せないだろう。
IMG_8974.jpg
ひとつ前のブログにも書いた通り、ここで展示されているのは天然もの。
そのせいなのかは分からないけれど、水族館で展示されているものと比べると、顔つきのシャープさが失われていないのが大きな特徴だ。
水温が約10℃ほどと低い上に、もともと活発に泳ぎ回る魚ではないため、動きによる迫力は餌の時間(週に2回行われるいただきますライブ)にしか感じることはできないが、水槽内にひしめく40匹もの1mオーバーの天然イトウ。
その条件だけでも見に行ってみたいと思う人はいるのではないだろうか?


おんねゆ水族館にはピラルクーもいる。
イトウの水槽に次ぐ2番目に大きな水槽があてがわれていて、こちらは保温が必要なこともあり、ずいぶん立派なろ過槽も完備。
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水槽は明るく、水もクリアでキラキラしてる。
基本、アマゾン水槽なのでピラルクー以外に、レッドテールキャット、タイガーショベル、コロソマ、水槽の端でジッとしているので目立たないけれど、2匹のガーがいる。
ガーたちはアマゾンの魚ではないし、それ以前に同居の大きな魚たちに気圧されてイジけ気味なので、どこか別の水槽に移動してやって欲しいなぁ、と。

肝心のピラルクーは1匹。
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まだ2年目の若い個体で、体長こそ1.4mほどあるものの、体表もツルツルピカピカで、顔つきにはまだあどけなさがある。
赤みはまだまだなのだけど、体が綺麗なので、綺麗な個体として見ることができる。
イトウ同様、こちらも週に3回、いただきますライブが開催されるらしい。
それを見ることはできなかったけれど、バックヤードツアーの時、人の姿を見つけてすぐに水面まで近寄ってきた様子を見ると、その食欲ぶりが想像できる。体つきもムチムチしてるしね(笑)

北海道の水族館でピラルクーが見られる所は意外と少なくて、おんねゆとおたる、札幌のサンピアザの3カ所だけ。そういう意味では貴重な1匹と言えるかも知れない。
水族館の進化、発展に合わせて、この個体のこの先の成長ぶりも、この水族館ならではの楽しみのひとつと言っていいんじゃないかな?
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