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ラブカに会いに@沼津港深海水族館 [海の魚]

昨年のクリスマス頃のことだったかな?
沼津港深海水族館のTwitterを見てみると、チョウチンアンコウが搬入されたとある。
つぶやきをさかのぼってみると、ギンザメやら深海サメやら、色々搬入されている模様。
これは凄い!! と、その後もつぶやきをチェックしていると、28日、「ラブカが搬入されました」
しかも、ものすごく状態がいいとのこと。

ラブカ搬入のニュースはこれまで何度か聞いたことがあったし、それを目的に水族館に行ったこともあった。
しかし、生命力が弱いのか、搬入されたラブカは大抵、その日の内か、せいぜい翌日には死んでしまうことが多く、間に合ったことはない。
特別好きな種類でないこともあって、オレの動きが遅いこともあるかも知れない。
だから今回も、すぐに駆けつけるようなことはしなかったんだけど、今までにない状態のよさというのは、これまでにない長期生存を実現し、搬入翌日の29日はもちろん、30日になっても泳いでいるというつぶやきが。
それなら間に合うかも、と31日になってようやく沼津へと足を運んだ。
沼津港深海水族館に行ったのは、2011年の12/31だったから、ちょうど1年ぶりの訪問だ。

入館するや、他の水槽を横目に眺めつつ、まっすぐラブカのいる水槽へ。
1年前は沼津港水槽として、錆びた自転車が沈んでいた水槽は、それらが撤去され、深海ザメ水槽として生まれ変わっていた。
かなり暗くて見にくいけれど、深海水族館にはこちらの方が絶対いい!!
さぁて、目的のラブカは… あちこち眺めて探してみるものの、見当たらない。
もしや… とイヤな予感が頭をよぎりつつも、よくよく見てみると、正面奥にある岩の後ろ側に落ちていた。
IMG_8862.jpg
ピクリともしない。
そこにいたスタッフ氏に聞いてみると、まだ死んではないとのこと。
しかし、泳ぐどころか、ヒレやエラも動いている瞬間がなかったので、半死というか98%死亡、みたいな状態だったのだろう。
IMG_8882.jpg
これならエノスイで展示されていた標本の方が、はるかに“見た感”が得られるというものだ。これでは「生きた姿を見た」とは言えないだろうなぁ。
とは言えこれは、早く来なかったことで、せっかくのチャンスをフイにしたオレの問題。
この先、同じようなチャンスが巡ってきたら、次こそはスクランブル発進をしようと思う。
とその時は思ったものの、やはり沼津は覚悟決めるほど遠くない反面、すぐに行けるほど近くない距離がもどかしい。
2013年に入って、1月半ばのカグラザメとか、一昨日のヘラツノザメとか、次々と珍しい深海サメが搬入されているが、相変わらず悔しい思いをし続けている。

ラブカは不発だったものの、深海水族館は1年前よりも大幅に深海展示が充実していて、ここのシンボル的存在であるメンダコもものすごく状態がよかったようで、形がこんもり立体的だっただけでなく、泳ぐところを見ることさえできた。
頭の耳のようなヒレをパタパタ泳ぐのかと思いきや、つながった足をフワッフワッとクラゲが傘を伸縮させるみたいにして上下に泳いでいた。
メンダコは相変わらず撮影自体が禁止されていたので、写真はないけれど、いい物見た感は得られた。ラブカは動かなかったけれど、メンダコがそれを帳消しにしてくれた感じ。

プレート等、表示は出ていなかったけれど、やはりTwitterで搬入されたこと、珍しいことが紹介されていたトリカジカは見ることができた。
IMG_8838.jpg
これまたまったく動かなかったけれど、ラブカのそれとは違い、生きてることが見て分かる状態。
水槽が暗いので、一見、頭の大きな魚、くらいにしか見えないんだけど、よく見ると、はっきりした黒白のヒレ、顔周辺の青さなど、なかなか綺麗な魚のようだ。
これももう少し明るい所で見られれば… そんな風に思わせる魚だった。
珍しい魚だそうなので、見ることができてラッキー!! と言ったところか?

珍しいと言えば、ウルトラブンブクも激レアらしい。
IMG_8835.jpg
ふざけたような名前だが、どうやら正式な和名のようだ。
深海性のウニの1種で、体が壊れやすいこともなかなか見られない理由だとか。
もちろん、オレも見たのは初めて。名前しか聞いたことがない、きわめて珍しい棘皮動物と分かっていても、初めて見るウルトラブンブクは、丸いタワシのような塊にしか見えず、しかも微動だにしないので、感動も沸き上がってこない。
実物を目の当たりにしても分からないのは、何が“ウルトラ”だったのか? ということ。
すごく珍しいから!? それならほとんどの深海生物がウルトラに該当するはずなんだけど…

先にも書いたように、沼津港深海水族館には今なお、珍しい深海生物が次々に搬入されているらしい。
もちろん、それらを見たいという気持ちは強い。
そこで、年パスの販売開始と、あと少しだけ水槽を明るくしてくれると嬉しいのだけどねぇ。
カグラザメもすでに死んでしまったようだけど、今時期はとりわけ注目すべき水族館なのは間違いないようだ。
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