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竹島水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

竹島水族館に行くのはずいぶんと久しぶり。
2011年は3回も行ったから、年パスでも、なんて思っていたんだけど、2012年が終わってみると行ったのはたったの1回きり。
それだけ長い間行ってないとなると、多くの水槽で展示が変更されていたり、ずっといる魚も大きくなっていたりと、かなりの変化があった。

オレの記憶にあった魚や水槽の多くは、展示替えなどで姿が見えなくなっていたものも少なくなかったけれど、久しぶりに見てその成長ぶりに驚かされたのがアルタムエンゼル。
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以前、アロワナやポリプテルスが入っていた大きな水槽に入っていたが、最初見た時は500円玉くらいの大きさだったような記憶があるが、今はもう手のひらサイズの立派な成魚。
個体数も多く、それが個体間の緊張感を高めるようで、バンドがはっきりくっきり際立っていて、とても見応えがあった。
個体のポテンシャルが高いので、ついつい欲が出てしまうのだけど、もし、この水槽に太陽光が降り注いでいたりしたら、もっと綺麗に見えたんだろうなぁ。
観賞魚として一般的なエンゼルフィッシュの1種だが、水族館で展示されることは少ない種類であり、いたとしても、このレベルに仕上がった個体はなかなかいないはず。
もちろん、もっと綺麗な個体もいるかも知れないが、現状、見に行くことのできる場所にいる、ハイレベル個体であることは間違いない。


館内を散策していると、奥の大水槽が、以前の大型魚から、三河湾の魚を展示する水槽へと変わっていた。
正面のアクリル面に沿うように、小さなコトヒキの群れが右へ左へ泳いでいるのが見えた。
そんな魚たちを横目で眺めながら、水槽の前を何度か通り過ぎた時、そのコトヒキがオレの知っているものとちょっと違っていることに気付いた。
あれ!? このコトヒキ、ちょっと模様が違う。よく見れば体型も違う。何だこれ?
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水槽上のプレートにはヒメコトヒキとあった。
オレの知ってるコトヒキではなかった。
ヒメコトヒキを見るのは初めて。沿岸域に普通にいる魚だから、きっと、これまでどこかの水族館で目にしていたんだろうと思う。
だから、見た記憶がない、というのが正しいんだろうけど、オレとしては知らない魚に遭遇しているワケで、何だか得した気分だ。


これまで見たことがあったのに、別の魚と見間違えたりして、見た記憶が残っていなさそうな魚、という点ではコケウツボもそれに当たりそうだ。
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竹島水族館のウツボ水槽はなかなか魅力的なんだけど、土管から突き出たウツボの中に、鼻筋の通った、綺麗な顔をした個体が何匹か。
このウツボ、随分綺麗な顔してるなぁ!! それがコケウツボだった。
色や柄は普通のウツボと同じようなのに、吻が長く、尖ったような顔つきをしている。
それでいて、トラウツボほど派手な顔をしておらず、ちょうどいいイケメン(笑)
個人的にウツボは好きなグループだが、好きな種類とそうでない種類の線引きは、顔で決まる。ウツボ以外に、スネークヘッド(雷魚)、モニター(オオトカゲ)なんかも同じ基準。
その基準で見た時に、オレの琴線に触れる顔をしていたのがコケウツボだったというワケ。

同じ水槽には何種類かウツボがいて、オレの好きなハワイウツボなんかも入っているんだけど、同じような色、柄をしているのに、よりオレ好みな顔をしたものを見つけた。
プレートで名前を探すより前に、水槽前に貼られた「ハワイウツボじゃないよ!!」と説明書きがされたプレートが目に入った。
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オキノシマウツボだそうだ。
ハワイウツボほど体つきにボリュームはなく、ほっそり小ぶりだが、顔はより美形(←オレ基準)

ウツボというと、一般的には凶悪なイメージがあるけれど、実際は逆。
こうして複数種、数多くの個体が同じ水槽で平和に暮らしているのだから、実はおとなしく平和な魚なのだ。
顔の綺麗さもあるけれど、そんな平和そうな様子を眺めていると、ついついウチでも飼いたくなってきてしまうよ(笑)
ちなみに、ウツボの仲間の多くは、丈夫で飼うのも簡単らしい。


新しくオープンした「まったりうむ」は、水槽や水のあるリラックススペースというコンセプトのようだ。
そのため、座れるベンチなどが数多く設置される反面、大きな水槽はなく、水槽の中の魚を紹介するプレートなども出されていない。
でも、だからといってその中身がおざなりになっているかといえばそうではなく、リラックスできる空間であるために、遠目で見た時の水槽(水槽内の水景)の美しさには心血が注がれているようだ。
それらの中でも、担当スタッフ氏が特に腐心しているのが、まったりうむのメイン水槽たるサンゴ水槽だ。
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サンゴといっても、その水槽で育成されているのは、観賞魚店でも見かけるソフトコーラルではなく、珊瑚礁を形作るハードコーラルである。
珊瑚礁に行けば沢山あるサンゴだが、それを水槽で育成しようとすると、光条件や水質、水温などあらゆる要素が障害となり、育成が難しいという。
竹島水族館で展示されているものは、順調な育成が見られる鳥羽水族館のサンゴ水槽で増えたものを分けてもらったものだそうだが、竹島水族館の水槽は鳥羽のそれと比べるとはるかに小さく、水槽自体は家庭にでも置ける小ぶりなもので難しいサンゴ飼育に挑戦している。
水槽が小さいと、簡単に水の交換ができる反面、傷みが早い。
サンゴに限らず、水量は多ければ多いほど、何かとラクになるものなのだ。
そのため、担当スタッフ氏は必死に水換えをしているとのこと。

しかし、そんな苦労は、サンゴの成長という結果に結びつく。
鳥羽水族館や沖縄美ら海水族館の見事なサンゴ水槽がそうだったように、竹島水族館のサンゴ水槽も、何年か先には驚くほど綺麗で立派な水槽になっているに違いない。
ウチから近い水族館ではないので、オレは年に数回程度しか行かないけれど、その度に大きな変化を見せてくれそうなのが楽しみだ。

ちなみに、オレが行った年末の時点で、まったりうむの完成度は60%ほどとのこと。
水槽はまだまだ増えるようなので、その点でもまだまだ注目だ。
サンゴ水槽の成長を楽しみに、また“まったり”しに行きたいと思う。
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