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さいたま水族館 [水族館インプレッション]

関東圏にありながら、これまでずっと行ったことのなかった、埼玉のさいたま水族館に行ってきた。
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海のない埼玉県の水族館だけに、淡水魚の専門。
淡水魚の水族館としては老舗だが、規模は小さく、展示されているのは地元の利根川、荒川水系のもの。つまり、オレの興味が薄い、日本の淡水魚がメイン。
ものすごく遠いワケではないものの、決して近くはなくて、また、他の園館とハシゴしようにも、移動時間、距離などを考えると組み合わせやすい所がない。
電車で行くのが困難で、クルマを手放して以降、より一層行きにくい場所になっていたことも、これまで足が向かなかった理由かも知れない。

そんなさいたま水族館に、水族館つながりの友人知人たちが連れだって行くという。
一緒にどうかと誘ってもらったので、こんな機会でもなければ、この先もずっと後回しにし続けてしまいそうだから、いい機会と合流させてもらった。

しかし、出掛けたのは日曜日。
近くではコスモス祭り? も開催される、秋の休日だ。
さいたま水族館があるのは、公園の中。当然、水族館も混雑している。
開館間もない時間に到着したはずなのに、館内入り口はすでに人で溢れていた。
それにメゲて、入館を一旦諦め、先に庭の池へ向かうことにした。
さいたま水族館の敷地内には、大きな池がいくつかあって、そこにいる魚に餌を与えられるようになっているのだ。

個人的に餌やりやふれあいにはほとんど興味がなく、積極的にそれらをすることはない。友人たちが始めた餌やりを端で眺めていると、撒いた餌に群がってくるのはコイだけではなく、オレが考えていた以上に様々な魚が集まってくる。
池の透明度はそれほど高くないので、色の付いたコイとアルビノソウギョが目立つが、フナやチャンネルキャット、普通色のソウギョ、かなり大きなアオウオもいる。
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目をこらすと、オイカワやモツゴなどの小魚もかなりの数がいる模様で、そんな魚たちを集めてやろうと、オレも餌を買ってきた。
餌を与え始めると、まっ先に集まってくるのはコイ。しばらくすると、青黒い巨体のアオウオたちが何匹かずつ集まってくる。
アオウオはオレの好きな数少ないコイ科魚類。贔屓してアオウオの前ばかりに餌を落としてみるのだが、動きの小回りがきくコイが食べてしまう。
しかし、アオウオはコイよりも顔を水面から高く突き出すことができるようで、餌を与える手の位置を高くすると、顔を突き出してくることに気がついた。
そこで、手をかざし、水面から顔を出させ、直接口の中に餌を入れてやるようにすると、オレが買ってきた餌は、すべてアオウオに食べさせることができるようになった(笑)
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手をかざす→オレの前にやってきて水面から顔を出す→餌を口に入れると口を閉じて潜行。

学習能力が高いのか、まるでトレーニングしたイルカのように、と言ったら少々大袈裟だが、オレの手の合図でこの一連の動作ができるようになり、何度やってもそれができるので、何だか楽しくなってきてしまい、次から次へと餌を買ってくることに(笑)
お陰ですっかりアオウオが飼いたくなってしまった。
1mを軽く超えた、大きなものは1.3~1.4mくらいありそうな個体が沢山いたが、こんな大きな魚が庭の池で泳いでいたら、さぞかし楽しいだろうなぁ。

午後になり、少し館内の混雑も落ち着いてきた頃を見計らって、あらためて入館。
館内に展示されているのは利根川水系の魚たちで、天然記念物のミヤコタナゴ、ムサシトミヨ、ムジナモを除けば、別段珍しいものはいない。
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ムジナモは水族館が日本に唯一残った指定自生地に隣接しているため展示されている、きわめて珍しいものだが、パッと見はキンギョモみたいなので、あまりありがたみは感じられないかも知れない。

古い水族館らしく、水槽も小さめ。
同じ淡水魚専門の水族館であるなかがわ水遊園や琵琶湖博物館に比べると、旧く小さい感じは否めないが、その反面、とても懐かしい気分になった。
館内の雰囲気や、水槽の中身も含め、昔の井の頭公園の水族館を思い出させてくれたから。
井の頭公園の水生生物館は、今でこそ井の頭池をテーマにした展示を行っているが、昔(オレが小学生の頃だから、30年くらい前?)は日本産淡水魚を幅広く展示した施設で、オレのお気に入りだった。
その頃の記憶が鮮やかに蘇ってきたことが、懐かしさを感じた理由だ。

ただし、大きな水槽がないため、水槽の中の魚も小さめで、例えば、さいたま水族館最大の水槽たるアオウオが泳ぐ水槽も、写真などで見て想像していたものよりもずっと小さく、中を泳ぐ魚たちも考えていたほど大きくなかった。
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入館する前に池で戯れた個体ほどの大きさも迫力もない。
利根川水系ならではの大型魚の大きさに起因する魅力を堪能したければ、外の池がオススメだ。
しかし、利根川でのみ繁殖が確認されている中国四大家魚はすべてが展示されており、ある程度の大きさのあるこれらを、横から眺められる施設は意外と少ないので、その点はやはり本場ならでは、と言ったところだろう。

入館料は400円で、水族館の規模を考えればその料金設定はかなりお得に感じられる。
外の池は魚好きはもちろん、上記のように餌やりも楽しめる。家族連れで出掛けても、楽しい休日を過ごせるだろうと思う。
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