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海遊館の激レア板鰓類 [サメ]

今回の関西遠征の目的は、もちろん京都水族館に行くこともあったのだけど、オレ的な本命は実は海遊館だったのだ。
これまで見たことがない、見てみたい魚がいたからだ。
最後に海遊館に行ってから3年くらいが経っているから、久しぶりに見に行きたいのもあるし、シノノメサカタザメやイタチザメなど、写真を撮り直したいものもいたから、姫路市立水族館を出たその足で、まっすぐ大阪へ。海遊館にハシゴした。

オレの目的は、今回のブログのタイトルを見れば分かる通り板鰓類。即ち、サメ、エイである。
海遊館にはそれらが比較的多く、また、そこでしか見られないものも少なくないので、時々、行きたくなるのだ。
入館し、エスカレーターで上まで行く間にカメラを準備。上階へと辿り着いたら、どこの水槽にも目もくれず、目的のチリの岩礁地帯水槽へ直行。
件の水槽はイワシが回遊してる所だが、目的はもちろんイワシじゃない。その中に1匹で泳いでいるエビスザメが見てみたかったのだ。
IMG_1848.jpg
サメは古い時代に出現し、その頃から大きく形を変えていない“古代魚”だが、そんなサメ類の中でも、特に古い形質を持った種類のひとつがこのエビスザメ。
丸い頭で笑ったような顔つきに見えるので、エビスの名前が付けられているそうだが、実際はそんな顔つきから想像するような穏やかな種類ではないらしい。
顔つきも特徴的だが、最大の特徴は体の後ろの方に1基しかない背ビレと、鰓孔が7対あること。
水族館では稀種で、アクアワールド大洗やマリンワールド海の中道で展示されていたことはあるようだが、オレが行った時にいたことはなかった。
というワケで、海遊館のこの個体がオレの初めて。またまた海遊館で初めてをもらってしまった。
この個体は搬入以降、かなりの長期間の飼育に成功しているが、やはり海遊館ならではの水槽の大きさが効いているのだろうか?
とは言え、その状態は絶好調… とは言えないようで、顔周辺を中心にぶつけてできたキズが目立ち、少々(かなり)痛々しい姿になっていた。
もちろん、すぐに死んでしまうということではないと思うけれど、見たいという人は急いだ方がいいかも知れない。


激レアなエビスザメを見られればそれでいい!!
そう思って出掛けた海遊館だったのだけど、まったく期待していなかった激レア種に遭遇。
それが入り口入ってすぐのトンネル水槽にいたウチワシュモクザメ。
IMG_2134.jpg
前に来た時にはいなかったよな~!?

このサメ、オレが知る限りではアクアワールド大洗に1匹いるだけで、他では見たことがない。
メキシコ湾、カリブ海~大西洋沿岸を中心に分布しているため、日本では手に入りにくい種類であることに加え、このサメを扱っている業者(人)が1人しかいないとかで、その入手はかなり困難らしい、という話を聞いた記憶がある。
いるだけでも驚きの、そんな激レアなシュモクザメが、あの水槽に数匹。5匹くらいいたかな? もうホント、ビックリ以外の何物でもないよね。
加えて驚きなのが、その存在を示すネームプレートの類が何もないこと。
こんなに珍しいサメが泳いでいるというのに、案内のひとつもないのは何だかもったいないことのような気が。まぁ、大きなお世話ですがね。

というワケで、トンネル水槽のシュモクザメ、激レアです!!


他の水族館で見かけない種類と言えば、大水槽のマンタ側にいるヤジリエイもそう。
IMG_2004.jpg
尖った鼻先が反り返ったようなエイだが、反り返っているのは本来の姿ではなく、ここの個体だけ。恐らく、どこかにぶつけたか何かで、変形してしまったものなんだと思う。

このヤジリエイ、のとじま水族館のジンベエザメ水槽で見た以外、他では見たことがない。
茶色いアカエイ科アカエイ属のエイで、色や基本的な形はいかにもそれらしい形をしているのだけど、体盤先端が細長く尖っているのが大きな特徴。
のとじま水族館で初めて見た時、見たことがあるようなないようなこの形に、知ってるエイを必死に思い浮かべていたんだけど、どれも当てはまらず、帰って調べてみたらこの種類だった。
その後、海遊館にもいることを知り、是非、会いたいと思っていた1匹だったのだ。
鼻先が反ってしまっているという意味では、完品とは言えないけれど、滅多に見られない種類だし、体も大きいので、これはこれで一見の価値があると思う。


目的のエビスザメやヤジリエイ、予定外のウチワシュモクザメを写真に収めた後は、イタチザメやシノノメサカタザメの写真を撮ろうと考えていたのだけど…
どちらもその姿を見つけることはできず、どうやら、もういない様子。
シノノメはともかく、海遊館のイタチザメは、その条件で検索し、このブログに来てくれる人も多いものだけに、綺麗な写真を撮っておきたかったなぁ、と。
でも、やはりここにしかいないイトマキエイは健在。
IMG_1860.jpg
思っていたより大きくなっていなかったけれど、大好きな魚が元気に泳いでいてくれるのはやはり嬉しい。
満足できる写真もあるんだけど、これまたコイツの写真ばかり山ほど撮ってしまったよ。
いつも思う。どんだけイトマキ好きなんだって(笑)
全国のイトマキファンの皆さん、5月末の話ですが、元気に泳いでましたよ!!


イタチザメはいなくなっていたけど、大水槽で存在感を増していたのがアカシュモクザメ。
IMG_2054.jpg
こんな大きい個体、見たことない!! と驚いたほど大きくなっていた。

アカシュモクザメ自体は特別珍しいものではなく、あちこちの水族館で見ることができるが、大きな個体というのは意外と見られないものだ。
オレの知る限りでは、葛西臨海水族園にいるものがかなり大きいが、それ以外で見られるものは大抵、2m以下。
アカシュモクザメは飼育すること自体は難しくないそうだが、それを大きくさせるには水槽の大きさが関係しているようで、1.5mを超えさせるのはかなり難しいらしい。
しかし、そこは海遊館である。ジンベエザメすら飼える超巨大水槽は、シュモクザメにも十分な広さのようで、1.5mはおろか、2mも軽く超えたサイズへの成長を可能としている。
今でも“デカッ!!”と、その大きさに驚けるが、この先どこまで大きくなるのだろうか?
もう少し大きくなって3mを超えたりすれば、それこそジンベエザメ以上に驚ける存在になるのだけど。

とは言え、2.5mはありそうな今の大きさでも十分スゴイことは間違いない!!
滅多に見られないという点では、これも激レア板鰓類ということになりそうだ。

いずれのサメ、エイたちも、今は元気に暮らしていたけど、そもそも飼育が難しい魚たちであるからして、気になる人は早めに見に行っておくことをオススメする!!
写真を綺麗に撮り直そうと出掛けた海遊館だったのだけど、レンズの調子が悪く、海遊館はもちろん、関西遠征の時の写真はことごとくガッカリなものばかり。
もう1度撮り直したいのだけど、次に行く時まで、元気でいてくれるといいのだけど。
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