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なかがわ水遊園の気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

70~80年代の東京に育ったオレにとっては、日本の淡水魚はまるで馴染みが薄い。
熱帯魚店で会えたアマゾンの魚よりも縁遠く、昔から水族館で見る存在だった。
小さい頃から熱帯魚店に入り浸ってたから、昔懐かしいという意味でも、淡水魚と言えば、アマゾンを始めとした外国の魚たち、なのである。
加えて、日本の淡水魚はどれも小さく、色も地味。
大きさ、色、形、そのいずれもがバラエティに富んだ外国産の魚を知ると、何だかつまらないものに感じていた。
しかし、先日、番匠おさかな館でカワムツに感動したように、時としてビックリするような綺麗さに遭遇することもある。そんな姿を知らず、期待していない分だけ、より大きな驚きや感動が得られてしまうのだ。

なかがわ水遊園といえば、アマゾンなのである!! そう確信しているのだけど、今回は日本の淡水魚の綺麗さに驚かされてきた。
その美しさに息を呑まされたのがオイカワだった。
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婚姻色に染まった体に太陽光が降り注いだ瞬間、まるで花火みたいに鮮やかな体色が弾ける。
訪れた3月末頃は、河川の水温が上昇し始め、淡水魚たちの繁殖シーズンに当たる。
オイカワもその例に漏れず、鮮やかな婚姻色を発し、オス同士の優劣を決めるためのフィンスプレッティングを盛んに行う。
つまり、美しさに息を呑む瞬間が度々訪れるということだ。
パッと見ではそれほどの派手さはないけれど、いくつかの条件が重なると、驚くほどの綺麗さを見せてくれるのだ。
そういう意味では、今はオイカワの魅力を再発見するのに最適な季節である、と言えるのだろうね。

鮮やかな婚姻色はオイカワだけではなく、同じ水槽にいるウグイたちも華やかさを増していた。
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ブルーを基調としたオイカワとは違い、こちらはオレンジがメイン。
でも、色の鮮やかさはこちらの方が上で、オイカワが花火なら、ウグイは火そのもの、といった感じ。
でも、時期的にまだピークに達していないようで、赤く染まった個体もまだ少なく、その赤さもまだ少し弱かった。今頃なら、もうすべての個体が強い赤みを発して、水槽内が燃えるようになっているのかも。
日本産淡水魚への興味、関心が薄いオレだが、ウグイだけは結構好き。
その好きの理由のひとつに、この鮮やかさがあることは言うまでもないだろう。

この時のなかがわ水遊園の日本の淡水魚水槽は本当に賑やかで、婚姻色を発色する種類はどれも、鮮やかな色を楽しませてくれた。
オイカワ、ウグイに続いては、タナゴたちが鮮やかさを競っていた。
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何種類かいたタナゴの中で、オレがもっとも綺麗だと思ったのがタイリクバラタナゴ。
いわゆる外来種のひとつで、何となく悪いイメージのある種類だが、両隣に並んだ稀少な種類よりもずっと華やかな姿は、そんなネガティブなイメージも吹き飛ばしてしまう。
もちろん、外来種問題は魚が悪いワケではないけれど、
タイリクバラタナゴははオレが小学生の頃、家で飼ってたことがあるけれど、こんなに綺麗な魚だったっけなぁ? 


日本の淡水魚の話でまとめようと思っていたのだけど、そこはなかがわ水遊園の魚である。
アマゾン水槽の魚たちに触れないワケにはやはりいかないのだ!!
あの水槽にはピラニアを含む中~大型カラシンが沢山入っているが、その中で気になるのがメティニス、ミレウス類。
個人的には好きな魚ではなく、どちらかと言えば好きではないグループ。
そのため、その姿を見ても、なんていう種類なのかは分からないのだけど、どこかで似たような種類を見た記憶があったりと、何となく知ってるような気がするグループだ。
ただし、なかがわ水遊園にいるものは、オレが見知ったものよりも大きく、綺麗。
体の大きさと遊泳力を考えると、こういう飼い方をするのが正しいんだろうなぁ、と思わされる、非常に説得力のある体つきと、体色を楽しませてくれる。
ここ最近、一部のマニアの間で人気が高まっているグループらしいが、そんな人なら、きっとこの水槽の前から離れられなくなるに違いない。
興味のないオレでも、引きつけられるくらいだからね。
というワケで、今回、特に気になった2匹。
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ブラックバンドメティニスって言われてるヤツ? Myleus sp.(←名前知らない)
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形がやけに菱形で、その他の種類とは雰囲気が違っていたもの。何ていう種類だろう?

でも、とりあえず、この手が好きな人にもたまらない水槽なんじゃないかな?
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