SSブログ

アクアワールド大洗の気になる魚 [海の魚]

アクアワールド大洗というと、圧倒的にサメばかりが気になってしまうのだけど、あの規模の水族館だからして、それ以外の魚たちも見るべきものは数多くいる。
特に、今回みたいに時間が短かった時には、どうしてもサメばかりに集中してしまい、その他の魚たちをほとんど見られずに終わってしまったりするのだけど、そんな中でも印象的だったものをいくつか。

最初の1匹は、入館してすぐの円柱水槽、「大洗の海」にいるゴマソイだ。
IMG_8665.jpg
入ってすぐの水槽にいつもいて、それが目に付きやすいからなのか、個人的には大洗≠ゴマソイだったりするくらい、イメージが強い。
黒い体に、白く細かいスポットを散りばめたような体色が印象的な魚だが、オレにはどうしても重度の白点病みたいに見えてしまい、見る度に悪い意味で「ドキッ!!」とさせられる魚でもある。
オレは食べたことはないのだけど、大変美味しい魚だそうで、そういう意味でも興味深い魚だったりする(笑)
アクアワールド大洗ではいつも見られるが、他の水族館ではあまり見かけない気がする。この周辺ではよく獲れるのだろうか?


アクアワールド大洗は、深場にいる魚たちの展示も充実している。
それらを展示している水族館は少ない上、もともと目に付きにくい魚だから、なおさらに興味深い。
そんな水槽がいくつか並んだ展示エリアに足を踏み入れた時、水槽のアクリルパネルの見えやすい位置にいる黄色い魚が目に入った。
ヤナギノマイだ。
IMG_7104.jpg
頭が大きく、あまり泳ぎ回らないカサゴやソイの仲間は、やや深場で多くの種類が見られるが、それらは赤系の色をしているのが一般的だ。しかし、このヤナギノマイときたら、黄色いのである。深場の魚が赤いのは赤が見えにくい色だからだが、黄色ってどうなの? と心配になってしまうくらい。
綺麗な魚ながら、水族館で見かける機会は少なく、オレの記憶では北海道の水族館(バックヤードだったけど)で見かけたくらい。その時も、輝くような黄色に「何あれ!?」と思ったことを記憶している。しかも、名前も“柳の舞”である。そこにも「何で?」と思わされるが、見た目の綺麗さ、色、名前と色々インパクトのある魚だってこと。
余談ながら、味もいいそうで、その部分のインパクトも強いみたい(笑)


目立つ色の魚が目立つ位置にいるものだから、ヤナギノマイばかりに目を奪われていたけれど、しゃがみ込んで、同じ水槽の砂の上を見てみると、何やらポリプテルスみたいな顔をした魚がモソモソ這いずってる。
水槽上のネームプレートを見ると“サブロウ”とある。
IMG_7196.jpg
サブロウ? 愛称みたいだが、標準和名である。
トクビレ科の魚で、やはり深場を中心に棲んでいる魚だとのこと。
とは言えその体型はトクビレほど特殊? ではなく、先にも書いたように、顔だけはポリプテルスによく似ている。
ヤナギノマイ同様、北海道では多いそうだが、関東周辺ではあまり多くないとのこと。
そういう意味では、珍しい魚と言えるのかも。オレ自身も多分、見たのは初めてだと思う。
これまた余談ながら、このサブロウ、食べると美味しいのだそうだ。


食べて美味しい魚といえば、アカムツも忘れられない。
IMG_4461.jpg
サブロウやヤナギノマイがいた水槽の隣、大陸棚の水槽に入っていたんだけど、飼うのが難しいとされるアカムツが、この水槽にはいつもいる。
ただ、ほとんどの個体が下顎の先をぶつけているようで、また、体表も傷んでいるものも多い。もしかすると、飼育の難しさの理由もそのあたりにあるのかも!?
このアカムツだが、食用として流通する際は、のどぐろという名前になる。
それなら聞いたことがあるという人も多いだろう。
上記の3種類とは違って、このアカムツはオレも食べたことがあるけれど、とても美味しい魚だ。
アクアスのある島根県浜田の名産だが、アクアスでは展示されておらず、一方、大洗ではいつも見られる。大洗周辺では数多く獲れる魚なのだろうか?
“大洗名物 のどぐろ”なんて聞いたことはないのだけれど…


ここまで味のいい魚ばかりを並べてきた(選別理由の決め手は味ではないけど・笑)けれど、最後の1匹は味がいいかどうか分からない魚。
世界の海のフロアの水槽を眺めながら歩いている時、目に入ったのがこのムーンライター。
IMG_7214.jpg
西オーストラリア周辺に生息するカゴカキダイ科の魚で、オーストラリア産の魚を展示した水槽では時々見かける。だから、存在自体は驚くほどのものではないんだけど、アクアワールド大洗にいたものは、とにかくデカイ!! 30㎝はラクに超えていそうな大きさだ。
30㎝? 大したことないじゃん!! と思うかも知れない。でも、長さだけでなく、高さも同じくらいありそうな丸い体の30㎝だから、長さ以上に大きく見えるのだ。
そもそも、こんなに大きくなる魚だとは思ってもいなかったことも手伝って、ちょっとビックリ。きっと、日本の水族館で飼育中の個体の中では、有数の大きさのはずだ。

本当ならここでその食味についても触れるべきなんだろうけど、日本の魚ではないので、現地で食用になっているかもとりあえず不明。食べれば食べられるんだろうけど…

結果的に美味しい魚ばかりが並ぶことになった(1匹は不明だけど)大洗の気になる魚。
あれだけの水族館だけに、サメ以外でもいろいろ楽しめる、という話。
今回は時間が短かったので、とりわけ写真的に不満が残る部分も少なくなかったのだけど、今後再び足を運ぶ理由ができたということで前向きに考えたいと思います。

あ~、またヨシキリザメ、入らないかなぁ。
すぐにでも飛んでいく理由になるんだけど…(笑)
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

pomu.

ゴマソイのつぶつぶっぷりはすごいですね!
どこもかしこも、つぶつぶつぶつぶ……
ヒレとか口のところとかぐらいは無地でもよさそうなものなのに
全部つぶつぶ(@ @;

ヤナギノマイの色、そして名前の美しいこと♪

それにサブロウって!!
そのへんにイチロウとかジロウとかもいるんじゃないかという気がしてきます
by pomu. (2012-02-19 19:02) 

ミストラル

>pomuさん

そうなんです。
あまりのつぶつぶっぷりに、ちょっと気持ち悪いくらい(笑)
白いつぶつぶがもっと大きければ、すごく綺麗な柄だっただろうと思うのですが、ちょっと残念な魚ですね。

ヤナギノマイの名前も不思議ですが、サブロウはどうかと思いますよね。
イチロウやジロウはいませんが、シロウはいるようです。
サブロウの次だから、シロウでいいか!! ってつけたのバレバレですね(笑)
by ミストラル (2012-02-20 21:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0