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アクアスのペンギン館 [その他]

西日本の水族館で“ペンギン”といえば、海響館の「ペンギン村」というイメージができつつあるような気がする? けれど、アクアスにもそれに劣ってない「ペンギン館」という施設があることをご存じだろうか?
規模こそ海響館のペンギン村ほどではなかったけれど、それでもペンギンの専用施設としては最大級。アクアスらしく? これまたたっぷりとお金のかかっていそうな、贅沢な作りの施設になっていた。
それなのに話題になりにくい(気がする)のは、アクアスのペンギン館のオープンから約1年後、より大きな規模で海響館のペンギン村がオープンしたため、きっと、それにオイシイ所を持って行かれてしまったからだ(笑)

見られるのはフンボルト、オウサマ、ジェンツー、イワトビの4種と、日本の水族館の定番種。国内調達されたものだから、そこは余所の施設と変わらない。
屋外のフンボルトペンギンの展示スペースから始まり、その隣に亜南極種の屋内飼育室が並んでいる作りで、飼育スペースを取り囲むように下りの通路が設置されていて、その先に水中から見上げられる観覧スペースへと続く導線になっている。
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1Fの観覧スペースはとても広くて、水槽からこぼれる光がフロアを照らす。
ペンギンが頭上で泳ぐのを眺めるため、オーバーハングした部分の真下にはベッドが置かれていて、そこに寝そべって上を泳ぐペンギンを眺められる。
でも、オレが以前、何かの写真で見たものは、ちょっと高級そうな革張り? のソファーベッドと思しきものだったのに、実際、そこにあったのはくたびれた茶色のタオルケットでくるまれたダブルベッド。大勢の人が入れ替わり立ち替わり寝そべったり、子供が飛び跳ねたりして、最初の状態を維持できなくなった結果、今の状態になってしまったということなのかも知れない。
色の影響なのか、汚らしい感じがして寝そべるのをためらってしまってけれど、“細かいことは気にしないぜ!!”という人は、寝そべって頭上のペンギンを堪能してみて欲しい。
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コンクリートの壁に、青いフロアカーペット。特に屋内側のペンギンプールは適度に暗くて、そこにダブルベッド… 何だか、ラブホみたいな雰囲気… と言えなくもない!?(笑)

アクアスのペンギンプールの最大の特徴は、プール内に水門があって、屋外と屋内をプール内でつなげられること。気温、水温の下がる冬場は、水門が開放され、屋内にいる亜南極種が屋外に出てこられるようになっているのだ。
11月の下旬に水門が開放され、ペンギンたちの行き来が自由になっているのだけど、普段は屋内で暮らすペンギンたちもやはり明るい屋外が気持ちいいのか、外に出てくる個体が多いように思えた。
屋外では、飼育スペースと通路は、高さ1.2mほどのガラスの仕切りで区切られているだけなので、ペンギンとの距離感が近く、観客のすぐ目の前、手を伸ばせば届きそうな位置でくつろぐペンギンたちを見ることができる。
ガラス越しじゃないジェンツーやオウサマは意外と貴重な上、やはりその圧倒的に近い距離感が嬉しい。
また、屋外飼育施設はほぼ常時、スプリンクラーが作動していて、糞がそこにとどまらないようになっている。つまり、屋外のペンギン飼育設備にありがちな、あの臭いがほとんどないのだ。掃除がラクになる面もあるのだろうけど、これもひとつの観客サービスと言えるんじゃないかな?

個人的にお気に入りの観覧ポイントは、通路にあるカプセル型の観覧窓。
水中を泳ぐのが見えるのだけど、カプセルは水中にかなり飛び出ていて、ちょうどそこを泳いでいくので、泳ぐペンギンと目が合う!!
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それだけでも結構「お~!!」ってなるんだけど、屋外プールの観察窓は、写真を撮るにもピッタリなのだ。
明るいから、シャッタースピードが上げられる。いや、ペンギンのあのスピードを追いかけるには、ある程度のシャッタースピードが必要なんだけど、明るい屋外プールならそれが可能になる、というのが正しいかな。
今回、オレのターゲットはオウサマペンギンだったんだけど、あまりのスピードにカメラどころか目が追いつかないほど。
しかも、泳ぎは直線的ではなく、突如として急旋回をしたりするから、写真に収めるのは相当大変。それにしても、水中であんな曲がり方をして身体は平気なんだろうか?
大きいプールで飼われているペンギンっていうのは、ホント、スゴイ!!
そんな凄さが垣間見られるという意味でも、アクアスのペンギン館はスゴイのだ。

アクアスにはたった1回行っただけのオレが言うのも何だけど、ペンギンを目当てに出掛けるなら、寒い時期が絶対にいいと思う。
もちろん、その理由は屋内飼育が当たり前の種類が屋外に出ているからだ。
陸上での距離感や、水中での圧倒的なスピードも、すべて屋外プールで見たものだ。
普通に考えれば、屋内プールもかなり充実した展示水槽だと思うのだけど、やはり日の光は生き物をより魅力的に見せてくれるもので、屋外にいる姿を見てしまうと、どうしてもそちらがいいと思ってしまうのだ。

ペンギン展示施設という意味では、日本で5本の指に入るものであること。
それを目的に出掛けても満足できること。
とりあえずこの2つは、間違いのない事実である!!
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コメント 2

ishida, m

アクアスには三度ほど訪ねていますが、いま思い返してみると三度が三度ともサメやペンギンやシロイルカ、ほぼスルーだったのに気付いて、自分の趣味の偏り具合に少しあきれてます。
でもミストラルさんが撮ったそれらの写真、いいのが多いですね。次に訪ねた時はしっかり見てしっかり撮っておこうと思わせられました。
by ishida, m (2011-12-21 01:07) 

ミストラル

>ishida,mさん

アクアスに3回も? そいつは羨ましいですね。

でも、あそこでサメもペンギンもシロイルカも見てないとなると、
一体何を?
展示のボリュームは、ほとんどがその3つに集中しているような…

次に行かれる時は、少し眺めてみるといいのでは?
意外と楽しいかも知れませんよ。
by ミストラル (2011-12-21 22:36) 

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