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鴨川シーワールドの気になる魚 [海の魚]

鴨川シーワールドが楽しいのは、何も鯨類や海獣類が好きな人ばかりではない!!
ということは、このブログでも度々力説している通りなのだけど、やっぱりというか、相変わらずよかった。鴨川の魚。
1日シャチの前で過ごそう!! そのつもりで出掛けていたのに、行った当日が思った以上に暑かったことも手伝って、ついつい屋内に。いざ屋内に逃げ込むと、今度は魚に目を引かれ、そこから離れられなくなる… それを繰り返していた1日だった。

そんな中でもっとも気になったのは、1年ぶりに嬉しい再開を果たしたアカカマスだ。
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昨年見た時は、まだ10㎝未満の幼魚だったのだけど、約1年という月日は彼らに大きな変化をもたらしていた。
同じ水槽を覗き込んだ時、思わず「カッコいい!!」と言葉が漏れた。

まばらに生えたアマモに寄りかかるようにジッとしていたのは1年前と変わらないけれど、銀色に輝く体は、力強さを感じさせる筋肉質なものになっていた。
さほど大きくないのにやけにムキっとした体つきを眺めていると、“これで味がよければ、食用魚として人気(一般的)になるのも当たり前だよな”と変な納得。

小さい頃はオニカマスと見間違えたりもしたけれど、流石にこの大きさになれば間違いようもない。オニカマスもカッコいい魚だけれど、アカカマスのカッコよさはそれとは別物。いずれも好みなタイプの魚なので、どちらの方がよりカッコいいとは決めきれないのだけど……
でも、アカカマスの方は、何かに似てる気がする。
パイク? ブラントノーズガー? ベロネソックス?

鴨川には覗き込むのが楽しみな水槽がいくつかあるが、そのひとつに鴨川海底谷の水槽がある。
個人的には、初めて生きたミツクリザメを見ることができた水槽でもあるため、何かしらを期待してしまうのである。

でも、そんな期待を裏切らないのがこの水槽のいいところで、今回も初めて見る魚がいた。
それがこのカワビシャ。
IMG_3770.jpg
水族館ではあまり見かけない魚で、オレはこれまで見たことがなかった(はず)。
同じ科のテングダイは、葛西臨海水族園で展示されているけれど、それをもっと地味にしたような印象で、テングダイの写真をモノクロ加工したみたいな魚だ。
比較的深場に住んでいる魚のようで、水深100~300m付近によくいるらしい。
水族館でほとんど見ない理由も、その生息深度に理由がありそうだ。飼いやすいとか飼いにくいの前に、飼育できるような状態のまま引き上げるのが難しいのだろう。
でも、ここにいたものは状態も非常にいいようで、今後もその姿を見ることができそうだ。

しかし、写真を撮るのはものすごく困難だった。
暗い水槽にいる濃い色の魚。しかもストロボの使用は禁止。
さらに、オレが行った日は暑いくらいの陽気だったこともあり、水槽正面のガラスは激しく結露してビショビショ。
肝心のカワビシャも前の方になかなか出てきてくれないので、水槽前にちょうどいい椅子があったことをいいことに、“魚待ち”。
そこまでして見たくなるものではないのかも知れないけど、まぁ、オレの知る限り、鴨川以外では見られない魚ってことで…


オレの興味が薄く、ほとんど知らない魚に“ハゼ”の仲間がある。
多種多様な種類があり、知れば知るほど興味深い魚なんだろうと思う。
しかし、泳ぎ回る魚ではない、小さい、などのイメージがあるせいか、オレとしてはなかなか目が向きにくいグループでもある。
だから、あらためて見てみると、それが一般的な種類でも、それまで知らなかった魅力に気づかされることが多々ある。

今回、鴨川ではゼブラハゼの美しさにハッとさせられた。
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あまり印象にはないけれど、どこかで見たことがあるはずのゼブラハゼ。
トロピカルアイランドでクマノミやスズメダイが群れ泳ぐ小型魚の水槽にいたが、P.カウデルニィを見ようとしゃがみこんだところ、イソギンチャクのまわりにいたやけに綺麗な細長い魚がこのゼブラハゼだった。

その美しさを知らなかったオレにアピールするかのように、盛んにフィンスプレッティングを繰り返していた。
もちろん、綺麗だなぁ!! と喜んで眺めていたんだけど、ヒレを大きく広げた時、アゴの下から青いヒゲみたいなものが飛び出てくることに気がついた。
普段は見えないのだけど、一瞬飛び出てくる青く光るものは、まるでライトセーバーをイメージさせるようで(笑)、個人的に気に入った部分でもある。
家に帰ってきてから、ゼブラハゼの写真をネット検索してみたりしたんだけど、鴨川でオレが見たほどの綺麗さがあるものはひとつもない。
観賞魚としても比較的一般的なようだが、ゼブラハゼが好きな人も、オレみたいにその綺麗さを知らない人も、鴨川に行ったらこの水槽を覗き込んでみて欲しい。
きっとその美しさと、アゴ下から飛び出る“ライトセーバー”に魅了されるはずだから。

ハゼと同様、多種多様な種類があるのがベラの仲間。
こちらはオレも関心のあるグループだが、ほとんど知らないという部分はハゼの仲間と共通している。でも、水族館で見ると、ついつい気になってしまう魚たちなのである。

トロピカルアイランドの入り江水槽を横目に見ながら歩いていたら、1匹のベラがこちらの方へ近づいてきた。
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やや大型の種類のようで、そこそこの大きさとベラならではの派手な柄を持っている。ハッキリした種名は分からないのだけど、ナメラベラだろうか?
ナメラベラなら、もっと鮮やかな緑色をしているようなのだけど、このままの色でも十分綺麗だと思った。
このベラの写真を撮っていたら、オレも撮れ!! と言わんばかりにテンスがすっ飛んできて、2匹で楽しませてくれた。
個人的にアジ天国だと思っていた鴨川シーワールドだが、ベラ天国でもあるようだ。
残念ながら、アジ類の展示種類数は大幅に減ってしまったけれど、ベラは相変わらず沢山いるし、絶品個体が揃っている。

ベラと言えば、気になったのがもう1匹…

1年前くらいのブログで、無限の海の大水槽の小窓がお気に入りだと1年くらい前に書いたと思うのだけど、その時はそこからこちらを覗くアカマダラハタの写真を載せた。
そのアカマダラハタはどうやらサンゴ礁の水槽に移動になったようで、そちらでその姿を見つけた。
今回、小窓で写真を撮っていたら、やはり目線を感じるのでそちらの方を向いてみたら、小さなメガネモチノウオ(ナポレオン)がこちらを見ていた。
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コイツもハタの仲間と同じく、目に表情がある大型魚だ。鴨川シーワールドではあまり印象のなかった魚で、とりあえず大水槽で見るのは初めてだった。
余談だが、このブログに登場するのも初めてかも知れない(笑)

ポーズをとってくれたアカマダラハタほどのフレンドリーさはなく、目が合うとすぐに逃げて行ってしまったけれど、一応、それらしい写真だけは撮らせてくれた。

シャチを見るのに時間を取られて、魚を眺めていた時間は少ないように思うのだけど、やっぱり鴨川の魚はいいね!!
鴨川が楽しいのはシャチが好きな人だけではないのだよ!!
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コメント 2

pomu.

アカカマス、きれいですねー!!

ミストラルさんには、何に似て見えるのでしょう
パイクもブラントノーズガーもベロネソックスも浮かばないわたしの目には
「顔がペリカンに似て見える」としか……残念です

ハゼたちもまた鮮やかで美しいですね
この“ライトセーバー”は常に出ているのではなくて時折お目見えするわけですね
その瞬間を見ることができたらテンションが上がりそうです♪
by pomu. (2011-11-20 19:39) 

ミストラル

>pomuさん

アカカマス、とても綺麗でした。
顔だけ見てるとベロネソックス、身体の感じはブラントノーズガー、全体的な雰囲気はパイク、といった印象ですね。

いずれも観賞魚として流通している(た)魚で、パイク以外は水族館で見られるところもあるかも知れません。
干物になってると全然素敵じゃないカマスも、生きてるとメチャクチャカッコいいですね!!

ゼブラハゼもとても綺麗でした。
コイツはサンゴの水槽がある水族館になら、いるのではないでしょうか!? もしかすると竹島にも…!?
小さい魚なのですが、ヒレを大きく広げ、ライトセーバーが出てきた瞬間は、きっと「おっ!!」と思うと思います!!

by ミストラル (2011-11-21 10:00) 

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