SSブログ

おたる水族館 海獣公園の話・その1 海獣ショー編 [水族館インプレッション]

おたる水族館には、海獣公園という海獣の展示をメインにした広大なスペースがあるということは、以前のブログで書いた通り。
水族館を順路通りに進んで、イルカショースタジアムを出た先、眼下に広がっているのが海獣公園だ。
目の前には何もない海が広がり、海獣公園を取り囲むように緑の小山が続いている。海の青、空の青、そして植物の緑が織りなす文字通りの絶景に、初めて行くとまず、そこで“うわーっ!!”と息を呑まされ、そこで写真を撮るのがお約束(笑)
IMG_0920.jpg
その時点ではまだ、丘の上にいるはずだから、そこから長いスロープを下って海岸まで降りていくんだけど、その直前に見た絶景のお陰で、つづら折れの坂道のヘアピンをひとつクリアする度に期待度が高められていくような気分になれる。

オレが行った9月27日は天気に恵まれ、半袖でいられるくらいのぽかぽか陽気。飼育スタッフ氏も“この時期にこれだけ暖かいのは珍しい”と話すほどの好天だったことも手伝って、そこでずっといたいと思うほどの心地よさ。
1週間後に行ったという知人の話では、とても寒くてオレの印象とは少々(かなり?)違っていたようだけど…

海獣公園では、5種類のアザラシ、トド、セイウチ、ペンギン、そしてそれらのショーが見られるのだけど、それが最高!! 同じようなショーはどこにもない、それこそおたる水族館ならではの見所だ。
アザラシ、ペンギン、トドの3部構成で、それぞれのプールで行われるのだけど、アザラシのショーは若い4頭のゴマフアザラシによって披露される。
沢山のアザラシがいて選手層の厚いおたる水族館だけに、まず、そこに出てくる子たちが抜群に可愛い!!
IMG_0428.jpg
とは言えアザラシなので、アシカのようにスマートに技を繰り出す感じではないのだけど、反面、ものすごく一生懸命な感じで、仰向けになって小さな前脚を振ってる姿なんて見てしまうと、ついつい顔がほころんでしまう。
アザラシは臆病で神経質なので、トレーニングを受け付けにくく、大勢の人前でショーをしてること自体が実はものすごいこと。ショーに出られるアザラシが4頭もいるということ自体にまず、驚くべきなのである!!

アザラシショーに続いて行われるペンギンショー。コイツは本当に笑える。
IMG_0433.jpg
餌のバケツを追いかけているだけのようだけど、これでもちゃんと種目中なのだ(笑)

おたる水族館に行った人からは、そんな評判も聞いていたのだけど、実際に見るまでは“ペンギンのショー!?”みたいな印象だった。でも、実際に見てみると想像を超えたとても面白いショーだった。
もちろん、そこはペンギンだから、芸なんかしない。それどころか、好きに歩き回って、餌を食べてるだけだったりするんだけど、そこに出てくるスタッフ氏の話術? によって、ショーとして成立させてしまうのがスゴイ。
ペンギンたちも、スタッフ氏が話していることが分かっているの? みたいな行動を見せてくれるから、なおさらおかしいのだ。
偶然かも知れないけど、午前中の方がペンギンたちがお腹を空かせているのか動きが活発でより面白い。まぁ、午後の遅い回の、明らかにイヤそうにしてるペンギンというのも、それはそれで面白いんだけど。
余談ながら、写真集作家でもあるスタッフの神前さんは、ペンギンショーにも出演してた。
オレの回りにいた若い女の子の集団が「あのペンギンショーのお兄さんと写真が撮りたい!!」と言うほどの人気ぶり。あまりの人気に、「あのお兄さん、知ってるよ」なんて変な自慢をしそうになっちゃったよ…(泣)

ペンギンショーに続いてはトドのショー。
それまでのほのぼの系アザラシショー、笑わせてくれるペンギンショーとは打って変わって、とにかくスピードとパワフルさで驚かせてくれる。
ショーの開始がアナウンスされると、2人のトレーナーが2頭ずつトドを伴って走って出てくる。トドは走ってきた勢いそのままにプールに飛び込み、そのまま客席前のショーステージへと飛び出てくる。奥から出てきたと思ったら、次の瞬間には目の前に飛び出てくるので、まずそこで“速っ!!”と驚かされる。
何しろ、トドなんてノソノソと重い体を引きずるように動くような印象しかなかったので、あんなにキビキビ、しかもものすごい速さで走ってること自体が新鮮な驚きだった。

そしてショーの最大の見せ場である、正面のジャンプ台からのジャンプへと移る。
トドの飛び込みは余所の水族館でもやっているけれど、おたる水族館のジャンプ台は高さ9m!! もはや飛び込みというより、トドが空を飛ぶといった感じ。
IMG_2625.jpg
主力の若い2頭は素早く最上段まで上がると、カメラを構える暇さえくれず、あっという間に飛んでしまう。カメラを上に向けた頃には、水飛沫が上がってるくらい、とにかく展開が早い。
http://www.youtube.com/watch?v=OotQ8vhfaM0
トドのジャンプ(動画)

ジャンプの次はトレーナーたちが魅せる。
トドたちは何度かジャンプ台へと上がるのだけど、高さ9mの台の上にいるトドに向かって、下からトレーナーが魚を投げ与える。
その辺にはそれを狙うカモメも沢山舞っており、狙いを外せば魚は即座にそれらに奪われてしまうという状況の中、魚は台の上のトド目がけて一直線に飛んでいく。
見事キャッチするトドもスゴイんだろうけど、その投げ方? 肩の強さ? コントロール性? トドトレーナーって野球経験者じゃないとできないかも!? みたいな技に圧倒される。もし、オレがトレーナーだったとしても、絶対に真似することはできないし。

見逃せないショーはもうひとつある。セイウチだ。
これは正確にはショーではなくて、フィーディングタイムなんだけど、それに合わせて様々なパフォーマンスを見せてくれるので、立派にショーとして成立している。
やはりセイウチは頭がいいらしく、アシカやアザラシよりも早く芸を覚えてしまうのだそうだ。例によって? 繰り出される技はサインではなく言葉で指示が出され、セイウチはちゃんとそれに応えている。やっぱりセイウチってスゴイ!!
スゴイと言えば、オスのウチオくんの大きさにもビックリ。1.3tほどあるそうなのだけど、ひょっとして日本で一番大きい? と思うくらい、とにかくデカイ!!
フィーディングタイムが終了すると、その巨大なウチオくんは正面のアクリル面までやってきて、食べた魚を口から出してアクリル面に押しつけて観客に自慢? しにくる。
IMG_0496.jpg
注目されるのが好きだそうで、人がいる限りはずっとやってるので、誰でもこんな写真が撮れる。

海獣公園の海を仕切ったプールにはどこよりも沢山のアザラシとトドがいて、それに餌をあげることもできる。ショープログラムだけでも十分以上の満足感が得られるというのに、これがまた楽しいのだ。
アザラシたちは餌をもらおうと、様々な方法で訴えかけてくるし、トドも観客を見上げ、大声で魚をねだってくる。
言ってみれば、これもおたる水族館ならではのショー、と言えるかも知れない。
そこで魚を投げてやれば、これまたトドの素晴らしいスピードや、大きなアザラシが勢いよくジャンプして餌に飛びついていくなど、ショー並みの動きを見せてくれる。
ショーに出てくるものも含め、そんな動物たちを見ていると、それぞれの性格というのか、個性が見えてくるような気がするのも海獣公園ならではの楽しみ方だ。
とりあえず確実に言えることは、アザラシ、そしてトドに対する見る目やイメージが変わるということは間違いない!! って、これも前のブログに書いたかな!?
オレも、それまであまり興味のなかったトドやアザラシに、何だかものすごく魅力を感じるようになった気がしているし。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0