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南知多ビーチランド・ウミガメマニアックス [その他]

南知多ビーチランドは、ふれあい日本一と謳っていたり、とにかく海獣が売りの水族館というイメージがある。
もちろん、それは間違いじゃないんだろうし、実際さまざまな種類の海獣たちを見ることができるんだけど、中庭にいる沢山の海獣類たちの中に、ウミガメのプールがあって、不思議なことに、そのウミガメのラインナップがやけにマニアックなのだ。

ウミガメといえば、南知多ビーチランドから1時間ほどの距離にある名古屋港水族館でも飼育や繁殖に力を入れているけれど、マニアックさという意味では名古屋港水族館を上回っていると言っていい。
まず、滅多に見られない種類のカメがいること。
通常、水族館のウミガメというと、アカウミガメかアオウミガメがほとんど。あとはせいぜいタイマイがいる程度、というのが普通だ。
しかし、南知多ビーチランドにはそれらに加え、激レアのクロウミガメがいる。
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クロウミガメは南知多以外では、オレが知る限り、沖縄海洋博公園(美ら海水族館)で1匹が展示されているのみ。
※須磨海浜水族園でも展示されているそうです。コメントに書き込みをいただきました。

日本では滅多に捕れないとても希少なカメらしいのだけど、ここには屋外のプールだけでなく、屋内の水槽の中にも入っている。
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クロウミガメという名前とは裏腹に、外のプールにいる個体も、沖縄にいるものも、白っぽい色をしていて、クロウミガメ? という感じなんだけど、屋内のサメの水槽にいる1匹はちゃんと黒っぽい色をしていて、なるほど~!! と思わされる。

見るだけでもスゴイ(はず)のに、プールにいる個体には餌を与えることまでできてしまうのだ。観客にいつも餌をもらっているカメたちは愛想がよくて、プールの縁に立つとこちらに近寄ってくる。しかもそれが激レア種なのだから、ウミガメマニアにはたまらないだろう。

屋外のプールではクロウミガメはもちろんなのだけど、是非見てみて欲しいのがハイブリッドのウミガメたちだ。
どうしたワケかアカウミガメ×タイマイ、アカウミガメ×アオウミガメの2タイプがいて、それがまた1匹だけではなく、それぞれ何匹かずついるのだ。
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タイマイ×アカウミガメ
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アオウミガメ×アカウミガメ
野生由来のものなのだろうけど、何でこんなものがこんなにいるの? という驚きと、滅多に見られるものではないという両面でビックリできる。
面白いのは、それぞれの特徴、形質が表現されていて、どの種類とどの種類のハイブリッドだということがちゃんと分かること。
片親がアカウミガメということもあり、甲羅や体はそれを彷彿とさせる色をしているのだけど、頭はアカウミガメほど大きくない。
それでもタイマイクロスの方は甲羅の縁がギザギザした少し頭の小さいアカウミガメといった感じで、甲羅は普通のアカウミガメよりも滑らかな感じで柄も綺麗。一方、アオウミガメクロスは赤みがかった色のアオウミガメといった感じで、頭が小さくスマートな印象。本来のアカウミガメより“カッコいいんじゃない?”なんて思ってしまった。
食性の好みとか、性質とかはどんな感じなんだろう? 聞いてみればよかった。

レアなウミガメのほとんどは屋外のプールにいて、上からしか見えず、天候などの条件にも影響を受けてしまうから、横から水中の姿を見られればいいんだけど…
まぁ、カメにとっては、太陽光がダイレクトに降り注ぐ屋外飼育の方いいんだろうけどね。

でもまぁ、日本中でたったの5種類しか見られないウミガメの内、4種類が見られて、さらにここにしかいないだろうハイブリッドまで。
ウミガメ好きなら避けて通れない水族館なのは間違いなさそう。餌やりもできたりするし、ウミガメが好きだという人にもオススメです!!
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コメント 2

OpenCage

クロウミガメは須磨海浜水族園でも生体展示されてました。
by OpenCage (2011-06-22 08:41) 

ミストラル

>OpenCageさん

貴重な情報をありがとうございました。
今度行った時には、しっかり確認してきます!!
by ミストラル (2011-06-22 14:38) 

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