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ナンヨウマンタ [エイ]

日本でマンタに会える水族館は、大阪海遊館、沖縄美ら海水族館、エプソン品川アクアスタジアムの3館があるのはご存知の通り。このブログにも度々登場させているしね。
しかし、つい先日、大変な出来事が起こった。それら3館で、ネームプレートに書かれる和名がオニイトマキエイからナンヨウマンタに改められたのだ。
何だそれだけ? と思うかも知れないが、オレにとってはものすごく大ごとなのだ。

マンタはこれまで、オニイトマキエイの和名を持つManta birostrisのみの1属1種だとされてきたが、09年12月に発表された論文で、新たにM.alfrediという種類が追加され、2種類に分類し直された。
つまり、これまでひとつだと考えられてきた魚の中に、明確に異なる形質、特徴を持っているものがいて、別種であることが分かったということ。
そのM.alfrediの新和名として、展示している水族館主導で提案されているのが「ナンヨウマンタ」。
日本の3つの水族館で飼育されているすべての個体が、M.alfrediであることが分かったことから、展示名が変更されたというワケ。同時に、これまでずっと慣れ親しんできたはずの“オニイトマキエイ”は、見たことのない未知の存在となってしまった。
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大阪海遊館の“ナンヨウマンタ”
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沖縄美ら海水族館の“ナンヨウマンタ”
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エプソン品川アクアスタジアムの“ナンヨウマンタ”

たかが和名なのだけど、大好きな魚でもあることから、この名称変更は個人的にあまり嬉しいものではない。
もともとオレは“マンタ”という呼称が何だか安っぽく聞こえて、好きではなかった。だから、このブログでは頑ななまでに和名を用いてきたのだけど、新しい和名にはその“マンタ”が使われている。しかも、馴染みがないためか、カッコ悪い気がしてならない。声に出して呼んでみた時の感じも、いかにもすぐに思いつく単語を並べただけのような配列も、正直、すべて気に入らない。

魚の名前が変わってしまうことは、よくある話。
特に大昔に記載された魚種、グループ、現在進行形で研究、精査が進んでいる魚種やグループで多い。オレの知る限りでは、前者はシクリッドやダトニオなど、後者は淡水エイやプレコなんかがそれに当たる。
実際、興味があった魚の名前や、分類される属や科が変わってしまうことで、興味がなくなってしまった、みたいなこともあったように思う。
だって、知り合った時からずっと「たかし」という名前だった人が、急に、今日から「たろう」になりました、みたいな話。
「たかし」は好きだけど、「たろう」はねぇ… みたいなことなのだ。
ナンヨウイトマキエイとか、ミナミオニイトマキエイとか、そういうのじゃダメだったのかね?

和名なんて、国際的には通用するものではないし、世界的に見れば、ある種の地方名みたいなものだけど、大好きな魚が、ある日を境に、急に変な和名の魚になってしまうなんて、違和感以外の何者でもない。
でもまぁ、決まってしまったなら、それに従いますがね。(というワケで、過去のブログも含め、すべてナンヨウマンタに変更しました)
ただ、標準和名(日本国内の学会で通用する正式な和名)ではないので、今後、変更される可能性も高そうだ。
引き続き、注目していきたいと思う。
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