四万十川学遊館あきついお ラテスコレクション [淡水魚]
高知と言えば、やはりアカメなのである!!
だからこそ、高知の四万十川にまつわる展示を行っている水族館(虹の森公園おさかな館は愛媛県だけど)はどこも、アカメに立派な専用水槽を与え、その魅力を伝えている。
でも、アカメを紹介するなら、併せて近縁種も展示して欲しいと思うのだ。
特に、シーパーチやバラムンディなどLates calcariferについては、1984年まで同種として扱われていたのだし、その違いをパネルや紹介文だけで説明するのではなく、実物を並べて実際に見比べることができれば、同種として扱われていた理由も、また、それぞれの違いも(これは慣れなくては難しいかも知れないけど)、すぐに理解できるんじゃない!? みたいに思っていたのだ。
だが、オレのそんな思いは、アカメを巡る旅の2日目にして達成されてしまった。
四万十川学遊館あきついおでは、アカメだけなく、バラムンディの展示もされていた。それどころか、同属のナイルパーチやタンガニイカパーチまで展示されており、主要なラテス属(日本で比較的簡単に手に入れられる)はすべて揃っているという充実ぶり。
まずはアカメ(L. japonicus)
これについては、以前のブログでも紹介した通り、大きさ、体型ともに素晴らしい個体が展示されているので、同属他種と見比べる基準個体としてはこれ以上ないほど。大きな個体の画像は4/25のブログを見てもらうとして、今回はあきついおにいた若魚。この体色もアカメならではの特徴だ。
そしてバラムンディ/シーパーチ(Lates carcalifer)。
バラムンディ
シーパーチ。それぞれこの名前で輸入されたものなのだろうけど、よくよく見るとこれら両者にも差が見られるような…
それぞれの名前で展示されていたけれど、同じ魚。呼び名が違っているのは、産地が違うから。シーパーチは英名だけど、主にタイなど東南アジアで漁獲、養殖されてるものを指す。一方、バラムンディはオーストラリアやパプアニューギニアのものを指す呼称。最近、日本にやってくる幼魚はこのバラムンディが中心。アカメとは84年まで同一種とされていたことからも分かるように、非常に近縁でよく似ている。
両者の差は、背ビレ棘、尻ビレ棘の長さ、体高などが代表的な部分だが、顔つき、光った時の眼の色など、見慣れてくるとまったく違う魚に見えるようになり、ひと目で区別できるようになる。とは言え、オレがそれができるようになったのは、比較的最近の話なのだけど。
8種類あるラテス属の内、上記の2種を除いた6種類はすべてアフリカに分布している。
その中から、ラテス属の代表種といっていいのがナイルパーチ(L.niloticus)だろう。
ラテス属最大種にして、ダーウィンの悲劇によって人為的な生態系破壊の戦犯みたいに語られてる魚だ。
だが、そのことと魚自体の魅力はまったく別の話であり、オレ自身も大好きな魚である。
正直、アカメよりこちらの方が好きなくらいで、個人的にはラテス属No.1。
何故って、飼ってみるとこんなにいい魚はいないよ!! って思えるくらい、あらゆる意味で満足感を与えてくれるから。
若い個体同士だと、シーパーチよりもアカメに似てると思うのだけど、ここにいるのは結構大きいので、あまり関連性は感じないけど、フルサイズのアカメの、さらに倍くらいに巨大化する魚が、同じ仲間にいるということを認識するにはいいチャンスだと思う。
そして、アフリカ産のもう一種がタンガニイカパーチ(Lates mariae)だ。
タンガニイカ湖には4種類のラテスが生息しているが、その内のひとつ。
輸入量が少なく、もともと見る機会は少ない魚だが、まさか、ここで出逢うとは思ってなかったから、それがいたことがまず驚き。
大きな眼ばかりが目立ち、その他の種類に比べると、ちょっと貧相にも見えるけれど、これだけ大きい個体ともなると、かなり珍しいと言っていい。
ナイルパーチやバラムンディ、アカメと同じ仲間であるという近似性はあまり感じないけど、所変わればこうした姿形になるという一例ですな。
これらをじっくり観察、見比べることで、アカメの魅力もより深く理解できると思うのだ。家で飼うほどではないけれど、アカメには興味があるという非マニアの人にこそ、しっかり見てみて欲しい魚たちだ。
だからこそ、高知の四万十川にまつわる展示を行っている水族館(虹の森公園おさかな館は愛媛県だけど)はどこも、アカメに立派な専用水槽を与え、その魅力を伝えている。
でも、アカメを紹介するなら、併せて近縁種も展示して欲しいと思うのだ。
特に、シーパーチやバラムンディなどLates calcariferについては、1984年まで同種として扱われていたのだし、その違いをパネルや紹介文だけで説明するのではなく、実物を並べて実際に見比べることができれば、同種として扱われていた理由も、また、それぞれの違いも(これは慣れなくては難しいかも知れないけど)、すぐに理解できるんじゃない!? みたいに思っていたのだ。
だが、オレのそんな思いは、アカメを巡る旅の2日目にして達成されてしまった。
四万十川学遊館あきついおでは、アカメだけなく、バラムンディの展示もされていた。それどころか、同属のナイルパーチやタンガニイカパーチまで展示されており、主要なラテス属(日本で比較的簡単に手に入れられる)はすべて揃っているという充実ぶり。
まずはアカメ(L. japonicus)
これについては、以前のブログでも紹介した通り、大きさ、体型ともに素晴らしい個体が展示されているので、同属他種と見比べる基準個体としてはこれ以上ないほど。大きな個体の画像は4/25のブログを見てもらうとして、今回はあきついおにいた若魚。この体色もアカメならではの特徴だ。
そしてバラムンディ/シーパーチ(Lates carcalifer)。
バラムンディ
シーパーチ。それぞれこの名前で輸入されたものなのだろうけど、よくよく見るとこれら両者にも差が見られるような…
それぞれの名前で展示されていたけれど、同じ魚。呼び名が違っているのは、産地が違うから。シーパーチは英名だけど、主にタイなど東南アジアで漁獲、養殖されてるものを指す。一方、バラムンディはオーストラリアやパプアニューギニアのものを指す呼称。最近、日本にやってくる幼魚はこのバラムンディが中心。アカメとは84年まで同一種とされていたことからも分かるように、非常に近縁でよく似ている。
両者の差は、背ビレ棘、尻ビレ棘の長さ、体高などが代表的な部分だが、顔つき、光った時の眼の色など、見慣れてくるとまったく違う魚に見えるようになり、ひと目で区別できるようになる。とは言え、オレがそれができるようになったのは、比較的最近の話なのだけど。
8種類あるラテス属の内、上記の2種を除いた6種類はすべてアフリカに分布している。
その中から、ラテス属の代表種といっていいのがナイルパーチ(L.niloticus)だろう。
ラテス属最大種にして、ダーウィンの悲劇によって人為的な生態系破壊の戦犯みたいに語られてる魚だ。
だが、そのことと魚自体の魅力はまったく別の話であり、オレ自身も大好きな魚である。
正直、アカメよりこちらの方が好きなくらいで、個人的にはラテス属No.1。
何故って、飼ってみるとこんなにいい魚はいないよ!! って思えるくらい、あらゆる意味で満足感を与えてくれるから。
若い個体同士だと、シーパーチよりもアカメに似てると思うのだけど、ここにいるのは結構大きいので、あまり関連性は感じないけど、フルサイズのアカメの、さらに倍くらいに巨大化する魚が、同じ仲間にいるということを認識するにはいいチャンスだと思う。
そして、アフリカ産のもう一種がタンガニイカパーチ(Lates mariae)だ。
タンガニイカ湖には4種類のラテスが生息しているが、その内のひとつ。
輸入量が少なく、もともと見る機会は少ない魚だが、まさか、ここで出逢うとは思ってなかったから、それがいたことがまず驚き。
大きな眼ばかりが目立ち、その他の種類に比べると、ちょっと貧相にも見えるけれど、これだけ大きい個体ともなると、かなり珍しいと言っていい。
ナイルパーチやバラムンディ、アカメと同じ仲間であるという近似性はあまり感じないけど、所変わればこうした姿形になるという一例ですな。
これらをじっくり観察、見比べることで、アカメの魅力もより深く理解できると思うのだ。家で飼うほどではないけれど、アカメには興味があるという非マニアの人にこそ、しっかり見てみて欲しい魚たちだ。
2010-05-29 00:05
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