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須磨海浜水族園のアマゾン館・ [ピラルクー]

須磨海浜水族園というと、ピラルクーなのである。
それはオレだけのイメージではなくて、水族館前にオブジェがあることからも明らかだ。
昔から、ピラルクーの飼育や展示に力を入れていたのだろうと思う。
実際、オレが幼稚園の頃(もう30年以上前の話だけど)にも、ちゃんと展示されてた。
今現在、アザラシが泳いでいる水槽で、このオレをドキドキさせてくれていたのだ。
須磨海浜水族園には、とりわけ立派なアマゾン館があるけれど、それも自然な流れなんだろうと思う。
アマゾン館は、ピラルクーをメインにした展示館で、アマゾンにまつわる魚や生き物を展示している。
ここだけで小規模な水族館くらいありそうな、とても立派な施設。ピラルクーの水槽も、ピラルクー水槽としては、国内最大級の270tを誇っている。
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アマゾンの自然や、生態系を見せようというコンセプトは、個人的にも大好きなのだ。
だから、オレとしても大好きな展示館のはずなのだけど……
残念ながら、最高とは思えないのだ。
その理由は、暗いこと。
それがすべてを台無しにしているような気がしている。

オレだけのイメージかも知れないけど、アマゾンといえば、強烈な紫外線が降り注ぐ、赤道直下のジャングル、みたいなものを想像する。
日本では考えられないくらい、とにかくイヤってほど明るいはずなのだ。
その強烈な光が、植物や鳥、そして魚に特別な色を作り出している。
そう考えると、あの水槽の暗さにはガッカリなのだ。
建物全体がやたらと暗いのは、洞窟探検か何かのイメージなのだろうか? アマゾンなのに?
水草水槽の反対側に並ぶ小型ナマズの水槽や、レポリナスやプロキロがいる半円形の水槽は、特にガッカリだ。
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真っ暗すぎて、中の魚がほとんど見えないばかりか、魚の色も浅い。
ホントなら、楽しい水槽のはずなのに、ほとんどの人が素通り。あれじゃ仕方ないよね。

そして、メインディッシュのピラルクー水槽。
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ここもやっぱり暗い。水槽内の青い壁や、擬岩などの影響なのか、ものすごく海っぽい感じがするのも、アマゾンらしさを感じさせないところ。
深さがあるおかげで、目障りなコロソマたちが上の方を泳ぎ、視界にあまり入ってこないのはいいことだけど、ピラルクーとは結びつきにくい水景なのだ。

でも、よくない印象ばかりではない。
ピライーバは何よりカッコよく見える。
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ピライーバはオレのもっとも好きなナマズで、どこで見てもカッコいい魚ではあるのだけど、何より“ピライーバって、こういう生活をしてるんだろうな”って、現地での生活を想像できるのがいい。
大型ナマズにしては、比較的よく動き回る種類だけど、深さのある水槽で立体的な遊泳ができるからか、数匹いる70~80㎝の個体がよく泳ぐのだ。
その泳ぐ感じや、雰囲気は、どことなく大型アジを連想させる。
形は全然違うのだけど、雰囲気がね。
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とにかくギュンギュン泳ぎ回っていて、ピラルクーを撮っていても、ファインダーを突然横切っていくのだ。

川幅10㎞に及ぶというアマゾン河口での暮らしぶりを見ているようで、その形や泳ぎの速さなどに、納得させられるのだ。
いっそ、ピラルクー展示するのやめて、アマゾン河口水槽とかにしちゃうってのはどうだろうね!?
普通の人にとっては、知らない魚ばかりになっちゃうから、やっぱりダメかね!?

ずいぶんと辛口評価になってしまっているのは、大好きな水族館で、もっとも好きな類の展示だから。好きの裏返しだね。

個人的に、最高のピラルクー&アマゾン水槽(展示)を追い求めている。
今のところ、なかがわ水遊園のそれが究極で、勝っているところはないように感じている。でも、それを上回るピラルクー水槽、作ってみたいなぁ、とも思う。
誰かやらしてくれないかなぁ。
頭の中には、真っ赤なピラルクーが泳ぐ、ものすごくカッコよく見える水槽があるんだけどなぁ……
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