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マニアックに楽しめる!? 伊勢湾の魚 [海の魚]

鳥羽水族館など三重県の水族館にとって地元の海となるのが伊勢湾だ。
東京に住むオレにはもちろん、馴染みはないが、かなり面白い海のようだ。
鳥羽水族館にも二見シーパラダイスにも、志摩マリンランドにも伊勢湾の魚を展示した水槽があったが、それらの水槽を見ていてそう思った。
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そう思った最大の理由は、中を泳ぐ魚のバリエーションの豊富さだ。
ブリやマダイなど、温帯域の魚から、ギンガメアジやフエダイ類などの南方系の魚の両方が入り交じっていて、関東の水族館、例えば、エノスイやアクアワールド大洗の大水槽などと比べると、南方の魚が多いような気がするのは、やはりこの周辺の海の方が暖かいからなのだろうか?
1年を通して一定の水温で飼育する水族館では、産地の異なる魚を集めて、一緒に飼育する水槽を作ることも可能なはずだが、展示されているそれらの魚は定置網などで地元の海から捕獲され、搬入されたものなのだそうだ。

興味深いのは、関東では油壺マリンパーク以外ではあまり見られなくなったスギが、3館共に飼われていたこと。しかも、どこにいたのもかなり大きな個体で、数も多い。伊勢湾では数の多い魚なのだろうか?
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二見シーパラダイスのスギ。2匹しかいないけど、写真の個体はデカイ!!

大型アジ類の主要メンバーはブリとカンパチなのだけど、そこに混じってギンガメアジやロウニンアジなどの姿も見られた。志摩マリンランドで聞いたのだけど、それらも地元で捕れるのだそうだ。混泳しているのは志摩マリンランドのみで、鳥羽水族館は温帯種のみ、二見シーパラダイスでは南方系のギンガメアジ属のみで揃えていた。
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大型アジ類がマニアックに楽しめる魚であることは以前のブログに書いたが、よく知っているブリやカンパチも、ヒラマサやヒレナガカンパチも含めれば、実にマニアックに楽しめる魚だったりする。正直に告白すると、オレもブリとヒラマサ、大型のカンパチの違いが明確に分かっていなかったりする。ヒレナガカンパチとカンパチの違いもあやふやだ。もちろん、最低限それらを区別できるようになるよう、目下修行中だ(笑)

南を感じさせるもうひとつの理由が、フエダイ類の多さだ。
志摩マリンランドの回遊水槽は特に多く、種類、個体数ともに沢山いる。
その数は、フエダイ類では日本最高? と思われる箱根園水族館に次ぐほどだ。
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フエダイ類はどれも似たような形をしているし、こうした水槽では大きさも中途半端だから目立たないのだけど、だからこそマニアは面白がれるのだ。
“あれ、この2匹、同じ種類だと思ったけど、よく見たら違う種類だぞ”ってね。

伊勢湾の魚は三重の3館で見られるが、種類数なら志摩、鳥羽、二見の順。
ただし、二見は種類も個体数も少ないものの、それが却ってゆったりした雰囲気を作り出しており、水槽周辺にはベンチやマッサージチェアなんかも置かれているから、ボケッと魚を眺めるには最適かも知れない。
とにかく魚を楽しみたいなら、志摩マリンランドの回遊水槽がオススメだ。何せ、種類数、個体数が多い。大型アジ類、フエダイ類以外にも、ハタ類などの脇役が充実しているのも魚好きには魅力的な要素だろう。この水槽では、トラディショナルなスタイルの海女による餌付けも行われており、それも見所のひとつとなっている。
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