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志摩マリンランドの気になる魚 [海の魚]

前のブログにも書いた通り、志摩マリンランドには海獣類がおらず、基本的に魚の水族館だ。
まぁ、近くに海獣類が沢山いる水族館が2つあるから、魚で勝負しよう!! と考えたかは分からないが、とにかく魚は充実している。
オープンから40年近い老舗ということもあり、展示水槽はマンボウ水槽などを除くとあまり大きなものはないのだが、どれも綺麗で中の魚の状態もいい。
唯一、惜しむらくは照明が暗いこと。順路の最初の方にいるサンゴ礁の魚たちの色が浅いのは、そのせいもあるはずだ。

ビックリするような珍品はおらず、泳いでいる魚の多くは“アッ、キミ、ここにもいたの?”という感じの、余所でも見られるようなものがほとんど。でも、同じ“ここにもいたの”でも、驚きを伴ったのがノコギリエイだ。
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ノコギリエイは比較的珍しいと言えるものの、激レアというほどではないし、同じ三重県の、しかもクルマなら40分ほどで行ける二見シーパラダイスにも飼われているから、ありがたみは少ないのかも。
しかし、オレとしては期待してなかったノコギリエイを、2日連続で、しかも違う水族館で見られたということがすごく嬉しかった。
ちなみに、種類はP.microdonとのことで、二見シーパラダイスと同じ。二見のよりも小さい個体だからか、よく泳ぐ姿を見せてくれる。

ノコギリエイがいたことも驚きではあったのだけど、この水族館で一番スゴイと思ったのは、実は入り口の脇にある干潟水槽(池?)だった。
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館内の水槽ではなく、外にあるからなのか、本物の干潟を見ているようで、そこで暮らすハゼやカニたちも自然さながら。
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1日に1度、新しい海水で満たすのだそうだが、水族館が開館している間は、ずっと干潟。
泥の層もそれほど厚くはないとのことだが、それでも、水槽内に干潟を再現するよりは分厚くできるのだろう。
干潟は人が歩く部分よりも低くなっているので、見るためにはしゃがむ必要があるけれど、トビハゼやムツゴロウが好きな人なら、干潟の横に寝転がって眺めるのも悪くなさそうだ。ここでなら、寝転んでも服を汚す心配もなさそうだし。

前のブログにも書いたけれど、志摩マリンランドも淡水魚が充実している。
海のイメージが強そうな場所にあるというのに、天然記念物のミヤコタナゴの繁殖を担当していて、繁殖施設には様々なサイズの稚魚や幼魚が沢山いた。
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タナゴは貝に産卵するが、その貝を生育するのがきわめて困難なため、人工繁殖がなされるが、話を聞かせてもらった飼育スタッフに人によれば、ミヤコタナゴはそれほど難しくはないのだとか。
とは言え、話を聞いている限りでは、誰にでもできそうな話ではなさそう。
天然記念物のミヤコタナゴは、一般には捕獲や飼育が許されていないから真似しようにも不可能なのだけど、魚の飼育、繁殖技術はかなり高そうだ。
飼育施設は撮影も可能だったのだけど、カメラのレンズのトラブルと、話を聞くのに精一杯で、ここでの写真はなし。

オレにとって、海の魚は水族館で見るか、食べるかのどちらかしかない。
もちろん、可能なら飼ってみたい魚は山ほどいるが、実際には飼ったことがないから、淡水魚ほど馴染みがないのも事実。
だから、気になる魚は、どうしても淡水魚が多くなりがちな気がするのだけど、もうひとつ気になったヘラチョウザメも、やはり淡水魚だ。
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久しぶりに見た気がするのでピックアップしてみたのだけど、これこそ水族館でしか飼えない魚だ。
その形もさることながら、やっかいなのは餌だ。
食べるのはアカムシなどの細かいもので、沈んだものは食べ(れ)ない。それを大量に与えないと痩せる。
つまり、細かい餌を日に何度も与える必要があるワケで、生き物の世話を生業とした人がいる水族館でもない限り長期飼育は不可能、というのがオレの持論。
遊泳性が強く、体の柔軟性もない。さらに、その使い道がまるで分からない大きく長いしゃもじ状の吻がこすれるので、大きな水槽も必要だし。
家で飼おうとすると、こうもうっとうしいヘラチョウザメが、ここでは状態よさそうに暮らしていて(吻はこすれているけど)、コイツはやっぱり水族館で見る魚だよな、と再認識。

とまぁ、こんな感じで、魚好きにはかなりしっかり楽しめる志摩マリンランド。
行こうと思ったら、まず、裏方探検の予約をすることをオススメする。興味深い話もいろいろ聞けて、さらにこの水族館を深く楽しめるはずだからだ。
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