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野良アリゲーターガー探索 [淡水魚]

2つ続けて水族館とは関係のない話なんだけど、今回は水族館でも見られるアリゲーターガーの話だ。

最近、“また××でガーが捕れた”と、ニュースなどでしばしば耳にする野良ガーの話。
幸か不幸か、多分、いいことなんだろうけど、オレはまだ、1度も見たことがない。
日本の自然の中にいていい魚だとは思っていないけれど、反面、ガー好きとしては水槽の中ではないところで泳ぐ姿を見てみたいと思ってしまうのだ。
いつぞやテレビで捕獲されてるのを見たアリゲーターガーは、実に綺麗な個体で、あんな個体が泳いでいるなら、是非とも見てみたい。

とは言え、目撃情報がある場所に行きさえすれば見られるというものではないだろうから、情報収集を。
あんな魚だから、それを見かけた人はブログなどにアップするらしくて、ネット検索すると結構な数の目撃情報や、釣ったという話が数多くヒットするのだ。
それらを基に、ガーが見つかりそうな条件を多摩川界隈を中心にピックアップしてみると、

・目撃情報は潮の影響を受ける下流域の集中
・大潮の日に現れるらしい
・曇り、夜など、暗い方が目撃(釣り上げた)情報が多い!?
・目撃情報は呑川が多い

など。

そこで、大潮の日を調べてみようと、潮見表とやらを見てみるも、見方が分からず断念。
とりあえず、目撃情報の多い呑川について調べてみると、何と、ウチのすぐ近所を流れる川こそが呑川だったのだ!!
ならば、ということで、自転車に乗って川沿いを走ってみた。
IMG_8661.jpg
呑川は世田谷、目黒、太田を流れ、羽田手前の多摩川河口に注ぐ川で、ほとんどの区間を3面護岸で固められた、典型的な都会の川。世田谷や目黒ではほとんどの部分が地下化され、川の姿さえも見ることができない。
そんな川に? と思うだろう。オレも思った。
IMG_8669.jpg
目黒区を抜け、大田区に入った頃、川幅が広く、流れが緩やかな場所を見つけて覗き込んでみると、そこにはコイの群れ。
小魚を追っているのか、ウ(鵜)の姿も見られる。
雰囲気的にはガーがいてもおかしくなさそうなので、橋の上から水面を探していると、ものすごく大きなスッポンがいるのを発見。意外と豊かな川のようだ。
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そこからさらに下流方向へ下り、池上付近までくると、数多くのボラが目に付くようになり、水量も明らかに増えている。海の干満の影響をかなり受けているようだ。
あたりの景色から察するに、テレビでガーを捕獲していたのは、恐らくこの周辺だろう。コイ、ボラ、アカミミガメ(魚じゃないけど)と、魚影は濃い。
IMG_8670.jpg
だが、目的のアリゲーターガーの姿はどこにもない。
そこからさらに下り、蒲田の手前あたりまで行ってみたが、そのあたりになると、水量はさらに増えるものの、濁りも強まり、川の中の魚を視認するのが困難になったので、探索はそこで終了。
結局、アリゲーターガーの姿を見ることはできなかった。
まぁ、いいことなんだろうけど。

前にも書いた通り、アリゲーターガーは日本の川で泳いでいてはいけない魚だ。ここでゲリラ放流や、安価で販売することの責任などについては触れないが、アリゲーターガーはできれば水族館で見て欲しい魚だとオレは思っている。
川でガーを探したことをブログにしておいて何だけど……
IMG_8043.jpg
油壺マリンパークのアリゲーターガー。今年で41年目なんだとか。

アリゲーターガーを見るなら、油壺マリンパークがオススメ。
他にもオレが知る限りでは、しながわ水族館、サンシャイン水族館、東京タワー水族館、足立区生物園、箱根園水族館、熱川バナナワニ園、マリンピア松島水族館、などでも展示されている。
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コメント 4

ずぅ

お疲れさまでした…
ガー探しの旅、一気に読ませて頂きました。
自然の環境の中にいてはいけない生物としりながら、
さがしてしまう気持ち…
なんとなく分かるような気がします。

私は関西の湖川で繁殖しているヌートリアがみたい…(^^;)
by ずぅ (2009-05-17 10:11) 

ミストラル

>ずぅさん

川で泳ぐアリゲーターガーを見たいのなら、
本当ならルイジアナに行くのが正しいんでしょうけど、
なかなか簡単にいける場所でもなさそうですし、
いると言われてるなら、見てみたいものだなぁ、と。

野生でヌートリアに遭遇すると、かなりビックリさせられるらしいです。
by ミストラル (2009-05-19 22:55) 

おのこ

初めましてこんばんは。
日本の川でアリゲーターガーをしっかり目撃しました。
しかもこの呑川で、昨日(09/6/27)。
そして目撃したガーは2匹の子連れでした。
捕獲している写真をupしたブログもありましたが、
現実は繁殖まで行われている酷い状況です。

私はこの川の近隣住民で、毎年カルガモの親子の姿を
楽しみにしていましたが、とうとう今年は観れませんでした。

また機会があったら、行ってみて下さい。
蒲田よりやや手前の水深のある辺りが見頃かと思います。
by おのこ (2009-06-28 18:48) 

ミストラル

>おのこさん

ようこそ。
貴重な情報を感謝します。

目撃されましたか。
ガーは親子で連れ立って泳ぐような魚ではないので、おのこさんが目撃されたのは、恐らく、大きなメスを追尾する2匹のオス、だったのだと思います。(ガーはメスの方がはるかに大きい)

また、カルガモがいなくなったことに、ガーはあまり影響していないと思われます。
アリゲーターガーは魚食魚ですから、あれだけ魚がいる呑川でわざわざカルガモを補食するとは考えにくいからです。

あらゆる方面にアンテナを張って情報収集に努めていますが、
繁殖が確認された例はまだないようです。
しかし、おのこさんのように、連れだって泳ぐ様が確認されたとなると、
絶対に繁殖はしていない、と確信する自信はなくなりますね。

貴重な情報をありがとうございました。
近いウチにまた、見に行ってみます。

by ミストラル (2009-06-30 13:27) 

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