SSブログ

なかがわ水遊園のリアル・アマゾン [淡水魚]

アマゾン水槽というと、ピラルクーを中心とした“アマゾン基本5種”を展示した水槽、というイメージが一般的だ。
それらを展示した水槽なら、なかがわ水遊園のアクアコリドールが最高峰である、というのはここに何度も書いている通り。
あの水槽の魚は、ホントに素晴らしいと心の底から思う。
しかし、なかがわ水遊園のアマゾン水槽は、ピラルクーがいる部分だけではない。
水槽は浅くなりつつある部分から網で仕切られていて、そちらには小~中型魚が群れ泳いでいる。
初めて行った時から思っていたのだけど、実は、そちらのゾーンの方が好きだったりする。その理由は好きな魚が泳いでいるからではない。
IMG_0265.jpg
IMG_0253.jpg
上から見てもアマゾンっぽい雰囲気はたっぷり。

ピラルクーや大型ナマズが泳ぐゾーンよりも、さらにリアルに見えるからだ。
ガラスの天井から降り注ぐ太陽光の中、レポリナスやプロキロが水底をついばみ、その周りをエクソドンたちが縄張り争いをしながら泳ぎ回る。中層にはセベラムやメティニス類が漂い、水底では淡水エイがうごめく。
まるで、現地の池や川を覗き見ているような光景が広がっている。
IMG_0497.jpg
水面付近を泳ぐブラックテトラとハチェットの群れ。

大型魚たちの水槽では、同じ場所にいるはずのない魚たちが、すごい密度で暮らしている光景に、どこか嘘っぽさがあって、リアルさに欠ける。魚の魅力が強すぎるからなのかも知れない。
大型魚ゾーンとは違い、小~中型魚ゾーンには、オレの好きな魚はほとんどいない。
だけど、その光景の素晴らしさはオレをまったく飽きさせず、水槽の前に釘付けにさせられるのだ。

IMG_0238.jpg
この水槽に入っている魚たちは、オレが熱帯魚の飼育を始めた25年ほど前は、小学生にはとても買えるような値段の代物ではない、スーパーヒーローばかり。当時はショップの水槽で光り輝いていた。
中型といっても、家庭で飼うには少々大きく、しかも小競り合いをすることの多い魚たちのため、現在では人気がなく、見かけることも少ない。
この水槽で昔懐かしい面々を眺めていると、指をくわえて眺めていた頃のことを思い出して、とても懐かしい気分になる。
小さい頃、川遊びで捕まえた小魚たちに再会したような感覚に近いだろうか?
しかも、オレが知ってるものよりも、どの個体も立派で美しい。
“こんな綺麗になるの!!”とか“こんな大きくなるの!!”とか、よく知ってると思っていた魚なのに、知らない一面を見せられてビックリする、みたいな感じ。
同窓会で再会した昔の同級生が、ビックリするくらい美人になってた、みたいな感覚?
IMG_0263.jpg
一番驚かされたのがコレ。Myreus属の何か。種類は分からないけど、あまりの綺麗さにビックリ。こんな綺麗になる種類もいたんですね~!!

しかも、例によって? ネームプレートがある魚がごくわずかだから、どれだけの種類がいるのか探してみる、なんて楽しみ方もできる。
絶品のピラルクー水槽を見た直後だからか、ここで足を止める人は少ないし、止めてもすぐに通り過ぎてしまうのだけど、是非、腰を下ろして眺めてみて欲しい。
主役級はいないけれど、いろいろな魚が息づいている大型水槽ならではの楽しみもあるし、何より、リアルなアマゾンがそこにはある。
もっと魚の種類、幅を持たせて欲しいなぁ、なんて思わないこともないけれど、今でも十分楽しい。
温室特有の蒸し暑い空気も手伝って、遥か地球の裏側のアマゾンを感じられること間違いなしだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1